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中日ドラゴンズ契約更改が大荒れ! コロナ禍で保留者続出…プロ野球契約更改の実情

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中日ドラゴンズオフィシャルウェブサイトより

 プロ野球、中日ドラゴンズの契約更改が大荒れとなっている。28日時点で3人の保留者を出す異常事態。今後、さらに増える可能性がある。

 チーム第1号となった木下拓哉捕手に続いて、28日には福谷浩司投手、福敬登投手も保留を表明。福谷は8勝、福は初めて最優秀救援投手のタイトルを獲得しており、いずれも大幅アップが期待されている。

 保留について2人は他球団の契約状況を見て、改めて判断する旨を明かしているが、プロ野球OBは「今年、活躍した選手にとっては災難だが、球団も無い袖は振れぬということ。特に中日はその辺りがシビアなのだと思う」と話す。

「今年は新型コロナウイルス感染拡大で開幕が3カ月遅れた上、シーズン途中までは無観客試合。その後、お客さんは入れたが制限がかかり、収容人数の最大50%までしか入れない状況で、球団の売り上げは軒並み80%減。しかも恐ろしいのは、来年もこの状況が続くかもしれないということ。先が見通せない状況では来年のオフに上乗せすることもできませんしね。“銭闘”する(契約更改で、選手が球団に年俸交渉をもちかけること)のはいいが、下手をすれば来年オフには潰れる、あるいは身売りする球団も出てくるような世の中の情勢であることを、選手側も頭に入れないといけない」と警告する。

 パ・リーグの東北楽天ゴールデンイーグルスでは、全選手との契約更改の席で今年の球団経営に関する詳細の資料を提示、理解を求めることを始めた。プロ野球を取り巻く環境は思った以上に厳しい。

最終更新:2020/11/29 18:00
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