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坂上忍、空手植草歩選手パワハラ被害で、清原弁護士と対立… スポーツでの怪我は刑事責任を問えない?

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植草歩 公式ブログより

 30日放送のフジテレビ『バイキングMORE』で空手女子組手で東京五輪代表に内定している植草歩選手が、全日本空手道連盟選手強化委員長の香川政夫氏からのパワハラ被害を告白したことについて特集。MCの坂上忍と清原清弁護士の意見が対立し激しく言い合う場面が見られた。

 植草選手は自身のブログで、2020年9月ころから香川氏にプライベートや仕事のこと等で自立心・自尊心を傷つけられたり、大声で怒鳴られたりすることが多くなり、今年3月の五輪強化合宿には香川氏の意向で参加を認められなかったことを明らかにしている。

 また、昨年12月ころからは香川氏が「突き」や「蹴り」に見立て 竹刀を振り回しそれを選手がかわして反撃する練習が始まり、植草選手はこの竹刀が目に当たり負傷。2015年に左眼内壁骨折し手術しており、当時医師からは次に左目を負傷すれば、失明の恐れもあると宣告されていて、その箇所に竹刀が直撃したため激痛で動けなかったにも関わらず香川氏から怪我を心配する声も無かったという。

 坂上はスポーツライター・小林信也の国内外の選手に研究されて勝てなくなる中で、金メダルを取るための状況打開策としての練習だったのではという憶測に「状況を打開するのに、最後の15分間の練習でね、眼科にプレート入れてる人にね、竹刀でドンドンってやるそれしか知恵がないの? そんなの指導者として失格じゃん」と怒りを抑えられない様子で語ると清原弁護士に「これなんでもかんでもパワハラに一括りにするんじゃなく、こんなの暴行傷害に等しいんじゃないの?」と質問した。

 清原弁護士は「確かに怪我されてますので暴行とか障害とかいう刑法の犯罪になるかもしれませんけど、ただスポーツでのこういった怪我を刑事責任に問うのは難しいですよね」と回答。竹刀を用いた練習についてはパワハラではなく指導方法が問題であるとし、「嫌がることをさせようとか、悪意を持つパワハラとは違うと思います」と指摘した。

 すかさず坂上は「でもこれ嫌がってんだよ本人」と反論。清原弁護士が「先ほど刑事責任取るのは難しい…」と言いかけたところで「あとこれ(ブログ)全部読めば、柔らかいやつとか竹刀にスポンジ付けて下さいとか言って」と話を遮って追加で反論した。
しかし清原弁護士の意見は変わらず「選手の側も危険な練習だとわかっていても、香川さんの指導を受けて自分も強くなるんだと参加している。そう意味では刑事責任を取るのは難しく、パワハラというのも難しい」とした。

 ブラックマヨネーズ吉田敬は「竹刀で目突くっちゅうのは、傷害以外の何物でもないと思いますけどね」と坂上の意見に同意。「清原さん庇っておられましたけど。たぶん清原さんの身内がこれやられたら弾き殺しに行くと思うんです」と感情に訴える反論をした。

 吉田の意見を受けて坂上は改めて清原弁護士に「今の意見っていうのは、香川さんを弁護する側の意見でしょ?」と確認。しかし清原弁護士は「いや、客観的に見て、やはりスポーツの練習中の事故っていうのは、なかなか刑事責任取るの難しいんです」ときっぱり。

 坂上はどうしても諦めきれないのか「でもさ、俺普通に思ったんだけど」とまた清原弁護士の話を遮り、パワハラは組織の中の絶対的な上下関係で起きるものだとし、「師範と選手ってね、ある意味それ以上の縛りの関係に思うんだけどね」と熱弁した。

 清原弁護士はあっさり「明らかに上下関係ありますよ」と同意したのだが「でもパワハラは望まないことを権力者がさせるもの。この練習をすることでもっと強くなれるんだという選手の気持ちもあって参加してるんですね」と先ほどと同じことを繰り返し説明。

 坂上はさらに「でも参加してる人もいれば、そういう思いじゃなくて、参加せざるを得ない人もいて、植草さんみたく訴えてる人もいるんだよ!」と語気を強めて反論したが、清原弁護士は「結局は自分の判断。子どもじゃなく大人なので自分の判断で練習に入っているわけですから」と言い放った。

 その無慈悲さに坂上は「え? なに? 昨日天気予報やって人が変わったってこととかないよね?」と昨日の同番組内で天気予報士の資格も持つ清原弁護士が、中継先で天気をリポートをしたことを出し、議論を終わらせた。

 坂上はどうしても納得できないようでしつこく問いただしていたが、相手は弁護士。意見が変わることは当然なかった。しかしネット上では「清原弁護士の客観的意見?に賛同できないです。竹刀で目突くはどんな理由であれアウトと思う」「コーチや師範に言われた事にいや無理です危ないんで出来ないんですなんて言える?」「ん~清原弁護士の言い分がわからない」と清原弁護士の意見に違和感を覚える視聴者も多くいたようだ。

 北村弁護士と言い争う姿は同番組内でよく見かけるが、今回清原弁護士にも遠慮なしに喰ってかかっていた坂上。法律家とはあまり相性がよくないのかもしれない。

 

 

 

 

大沢野八千代(ジャーナリスト)

1983生まれ。大手エンタメ企業、出版社で勤務後、ネットソリューション企業に転職。PR案件などを手掛けている。KALDIフリーク。

おおさわのやちよ

最終更新:2021/04/02 21:00
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