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注目のミステリアス俳優・白洲迅『リコカツ』での悪い男に賞賛の声 陰も陽も器用にこなす実力派

 

『リコカツ』公式ページより

 北川景子永山瑛太が離婚をめぐり揺れ動く新婚夫婦を演じるドラマ『リコカツ』(TBS系)。そこにカリスマ恋愛小説家の役で出演中の俳優・白洲迅の活躍に今、注目が集まっている。

 5月14日に第5話が放送され、物語も中盤に差し掛かる同ドラマ。前話のラストでは両親の離婚話に傷つき泣く咲(北川)を紘一(永山)が優しく抱きしめ、<(自分たちの)離婚はやめよう、君が傷付く姿はもう見たくない>とリコカツ(離婚活動)の中止を提案する、という新展開が描かれた。

 その第4話で出版社に勤める咲が新しく担当となった、わがままで毒舌な人気恋愛小説家として登場したのが、近年じわじわと人気上昇中の白洲迅だ。映画や舞台など幅広く活躍しているが、ドラマにも引っ張りだこで、今期は『リコカツ』だけでなく、5月15日に最終回を迎えるドラマ『私の夫は冷凍庫に眠っている』(テレビ東京)にも出演している。その「冷凍庫」の方でも善と悪を抱える一人二役という難しい役どころを好演し話題を呼んでいる白洲。本作で演じているのは、“恋愛のカリスマ”として若者に絶大な人気を誇る小説家・水無月連だ。担当者に無理難題を押し付け、気に入らなければすぐにクビと言い放つ身勝手で嫌な男、世間からは恋愛のカリスマと呼ばれながらも実は愛なんて信じていない、そんな役どころだ。

 白洲が演じる水無月はどこか気だるさと色気が漂う。その悪い男ぶりに惹きつけられる人も多かったようで、視聴者からは「白洲迅はこのドラマで跳ねるはず」「白洲迅くん怖い役めちゃめちゃ似合う 冷凍庫といい怖いよー」などの声が多く寄せられ、大きな反響を呼んでいた。

 実は人見知りで真面目な性格だという白洲。銭湯で湯船に浸かり自分の世界に入り、セリフを覚えることが多いのだそう。演技に対して真摯に誠実に向き合う姿が監督や共演者らに高く評価されている。2016年に『とと姉ちゃん』(NHK)で演じた真面目で爽やかな文学青年のような役の方が本当は素顔に近いのかもしれない。だがどこかミステリアスで、影を抱える役がよく似合う、陰も陽も器用にこなす実力の持ち主だ。今後も幅広い役のオファーが期待され、活躍が楽しみな俳優のひとりだ。

 『リコカツ』では咲と仕事の面でも恋愛観の面でも、互いに影響を与え合い深く関わっていくことになりそうだ。ただ高圧的で身勝手な人物では終わらず、奥に抱えたものと咲との関わりの中で生まれるだろう変化、そういった微妙な演技を白洲がどうみせてくれるのか、楽しみだ。

■番組情報
金曜ドラマ『リコカツ』
TBS系・毎週金曜午後10時~
出演:北川景子、永山瑛太、高橋光臣、白洲 迅、宮崎美子、酒向 芳、三石琴乃、平田満 ほか
脚本:泉澤陽子
演出:坪井敏雄、鈴木早苗、韓 哲、小牧 桜
プロデューサー:植田博樹、吉藤芽衣
音楽:米津玄師
製作:TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/rikokatsu_tbs/

南沢けい子(ライター)

愛知県名古屋市生まれの食いしん坊ライター。休日はNetflixやAmazonプライムを駆使して邦画や洋画、海外ドラマを観まくるインドア派だが、Netflixオリジナルドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』に影響されて20インチのミニベロを購入。主人公の男の子たちになった気分でサイクリングロードを走るのが最近の楽しみ。

みなみさわけいこ

最終更新:2023/06/01 14:10
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