日刊サイゾー トップ > 芸能 > ドラマ  > 『ハコヅメ』失速で日テレが絞り出した苦肉の策

永野芽郁“不在”で『ハコヅメ』失速…日テレが絞り出した「苦肉の策」は的外れ?

文=東海林かな(しょうじ・かな)

永野芽郁“不在”で『ハコヅメ』失速…日テレが絞り出した「苦肉の策」は的外れ?の画像
『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』公式サイトより

 今期ドラマの中で視聴率が好調な『ハコヅメ』に試練が与えられている。

 戸田恵梨香と永野芽郁という朝ドラ女優のW主演で放映前から巷を湧かせ、ドラマ開始後も評判が上々だった日本テレビ系水曜ドラマ『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』。

 しかし7月23日、主人公の片割れとなる川合を演じる永野芽郁が新型コロナウイルスに感染したことを所属事務所が発表。無事に回復したようで、8月5日に仕事再開を発表した。しかし主演女優の不在の影響は大きく、急きょ8月4日と11日の放送は「特別編」に差し替え。これまでの総集編に新撮ミニエピソードを加えた形で放送されたが、4日の世帯平均視聴率は6.4%(関東地区・ ビデオリサーチ調べ)だった。第3話まで世帯平均2ケタを維持し、オリンピック期間中である7月28日放送の第4話でも8.9%だったことを考えれば、大きく落ち込んだといえるだろう。8月11日も引き続き「特別編」の放送となるが、新規視聴者にはストーリーに追いつくいいタイミングだが、既存の視聴者にはやや食傷気味であることが予想される。

 コロナ感染によるドラマの撮影中断は、国内外問わず珍しいことではない。今期ドラマだけでも『#家族募集します』(TBS系)で準主役級ポジションを務める仲野太賀、『ナイト・ドクター』(フジテレビ系)の田中圭と沢村一樹、火曜ドラマ 『プロミス・シンデレラ』(TBS系)に出演中の松井玲奈と続いている。しかしよっぽどの不祥事や大病でなければ役者に替えはきかない。中断直前の『ハコヅメ』第4話のラストは、大筋となる藤(戸田恵梨香)の過去の秘密にいよいよ切り込むかと思われる幕引きだっただけに、2週間のブランクが吉と出るか凶と出るか。日テレは内心ヒヤヒヤだろう。

 視聴者離れを防ぐ苦肉の策か、ドラマ公式SNSがこのタイミングではじめたのが「#ハコヅメイラスト企画」だ。第4話で川合が似顔絵警察官としての才能を開花させたことにちなんだとしているが、ドラマを見た視聴者が感想をイラストにしてSNSに投稿する流れはここ数年のブームでもある。たとえば、2018年にヒットした土曜ナイトドラマ『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)では公式が旗振り役となり、イラストコミュニケーションサイト「pixiv」とコラボした「おっさんずラブイラスト募集企画」を開催。出演者の林遣都と吉田鋼太郎を巻き込んだことで大盛り上がりを見せた。

 『ハコヅメ』も、ファンの創作にあやかることで、第5話までの空白の期間中も視聴者たちの熱気を保ちたいという意図があるのだろう。しかし気がかりなのは、『ハコヅメ』は良くも悪くも“一般ウケ”するタイプのドラマだということだ。公式Twitterがリツイートしている作品を見てみると、一部レベルの高いイラストもあるが、かなり個性的な“画伯”の作品や、小学生や幼児など子どもによる絵なども目立つ。たしかにほのぼのとはするが、それだけ、という印象が否めず、盛り上がっているのかといえば疑問が残る。

 こうしたファンアート企画は、熱量の高いファンがいればいるほど盛り上がる傾向があり、家族でも見られる大衆的なドラマとして高視聴率を叩き出してきた『ハコヅメ』にはあまり向いていない手法のような気がする。それでも何もせずにはいられない日テレは、あの手この手を繰り出して少しでもファンの心をドラマに留めておきたいようだ。

■番組情報
水曜ドラマ『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』
日本テレビ系毎週水曜22時~
出演:戸田恵梨香、永野芽郁、三浦翔平、山田裕貴、西野七瀬、平山祐介、千原せいじ、渕野右登、ムロツヨシ ほか
主題歌:milet「Ordinary days」(Sony Music Labels)
音楽:井筒昭雄
脚本:根本ノンジ
チーフプロデューサー:加藤正俊
プロデューサー:藤森真実、田上リサ(AX-ON)
協力プロデューサー:大平太
演出:南雲聖一、丸谷俊平、伊藤彰記
制作協力:AX-ON
製作著作:日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/hakozume/

東海林かな(しょうじ・かな)

東海林かな(しょうじ・かな)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

最終更新:2021/08/11 13:36

永野芽郁“不在”で『ハコヅメ』失速…日テレが絞り出した「苦肉の策」は的外れ?のページです。日刊サイゾー芸能最新情報のほか、ジャニーズ/AKB48/アイドル/タレント/お笑い芸人のゴシップや芸能界の裏話・噂をお届けします。その他スポーツニュース、サブカルチャーネタ、連載コラムドラマレビューインタビュー中韓など社会系の話題も充実。芸能人のニュースまとめなら日刊サイゾーへ!

ページ上部へ戻る

人気連載すべて見る

元木昌彦の『週刊誌スクープ大賞』

「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"元木昌彦による週刊誌レビュー

“キング・オブ・アウトロー”瓜田純士、かく語りき

“キング・オブ・アウトロー”瓜田純士の最新情報をお届け! 嫁・麗子も時々登場。

テレビウォッチャー・飲用てれびの『テレビ日記』

テレビの気になる発言から、世相を斬る!

じゃまおくんのWEB漫クエスト

マンガレビューブログ管理人じゃまおくんが、インターネットに埋もれる一押しマンガを発掘!

腹筋王子カツオ『サイゾー筋トレ部』

“腹筋インストラクター”腹筋王子カツオさんが、自宅でも簡単にできるエクササイズを紹介!

イチオシ企画

[月刊サイゾー×LINE LIVE]誌面掲載争奪オーディション結果発表

人気ライブ配信アプリと「月刊サイゾー」がコラボするオーディション企画開催中!
写真
人気連載

東京月島高利便性の半面で心配は…

今回は、予想を超え、大いに盛り上がり、一時は物々...…
写真
インタビュー

8歳から内職、経験職種は100種類…作家「爪切男」

 デビュー作『死にたい夜にかぎって』(扶桑社)で自分の愛した女性たちを描き、ドラマ化さ...
写真