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巨人・原監督、前代未聞の阿部2軍監督緊急昇格に球界騒然

文=大山ユースケ(おおやま・ゆーすけ)

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原辰徳(写真/GettyImages)

 シーズン終盤に前代未聞の配置転換を原監督が決行したーー。

 プロ野球読売ジャイアンツの阿部慎之助2軍監督が5日の東京ヤクルトスワローズ戦から、1軍コーチに緊急昇格させることが判明。ヤクルト、阪神タイガースに遅れを取って優勝戦線に踏みとどまる中で今回の配置転換は吉と出るか凶と出るか極めて不透明といえる。

 勝負のかかった9月、25試合を巨人は6勝14敗5分けと大きく負け越して終えた。阪神には甲子園球場でのビジターで2試合続けて逆転負けを食らい、先日のホーム、東京ドームでの戦いでも手痛い敗戦を味わった。これまで選手の入れ替えでしのいでいた原監督だが、一縷の望みをかけて断行したのが次期監督と目されている阿部2軍監督の昇格。だが、関係者は一様にけげんな表情だ。

 セ・リーグの事情に詳しいプロ野球OBは「なぜ阿部2軍監督を今の時期に上げる必要があるのかまったく意味わからない。いわゆる“帝王学”を伝えるなら今じゃなくていいでしょう。現場が混乱する元になるし選手の士気は間違いなく下がると思います」と首をかしげる。

 別のOBも「はっきり言って前代未聞の人事。2軍の公式戦が3日で終わったとはいえ、勉強させるほどのチーム状況ではないのは外から見てもわかっている。もはや優勝を捨てたとした考えようがない」と強く口調で非難する。

 さる重鎮の球界関係者によれば、「原監督は巨人の全権を掌握しているだけに、選手起用から編成までありとあらゆることを独断と偏見で決めることができる。ある意味、強いパワーを持った権力者」という。ただし、それが全ていい方向に事が進むかと言えばどうも違うようだ。

 

「過去にも懲罰的な意味合いでシーズン中にコーチ陣を突然入れ替えるなど、とにかく変化を好む原監督ですが、さすがに周りがついてこなければ意味がない。今年は契約最終年で結果が出なければ進退にかかわるため、焦りが悪い方向に出ているとしか思えない」(同)

 ゲーム差が詰まっているヤクルト、阪神はともに今のところ選手の入れ替えはあっても、首脳陣の配置転換や昇格、降格までは手を回していない。あくまで負けが増えてきて借金が大きく膨らむ時期に指導者の入れ替えは行うものというのが球界の不文律でもある。それをわざわざ変えてまでセ・リーグ3連覇にこだわり執念を燃やす気持ちはわかるが、ファンの心理として「空回りに終わらないでほしい」ということだろう。

大山ユースケ(おおやま・ゆーすけ)

大山ユースケ(おおやま・ゆーすけ)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

最終更新:2021/10/10 06:00

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