山下智久の初写真集、大ヒットなるか？　発売前から“田中みな実超え”期待のなぜ

　元ジャニーズ事務所所属の俳優で歌手の山下智久が、自身初となる写真集『CIRCLE』（講談社）を11月25日に発売する。同写真集は「100年後に残るタイムレスな表現」を追求し、荒々しい大自然と交差する、誰も見たことのない山下の姿を収めた作品……というふれこみだ。

　10月10日までの完全予約生産となる豪華限定版には、約1週間にわたるロケのメイキング映像と購入者へのメッセージ動画を収録したDVD、大型ポスター、そして未掲載カットのポストカード3種の豪華特典が付くというが、大人気だという。

「通常版は税込2970円に対し、豪華版は税込1万1000円と写真集にしてはかなり強気の値段設定。それでも豪華版の予約が殺到したため、生産ラインがパンク状態となり、発売日に全数を届けることができなくなってしまった。そのため、発売日に確実に届けられるのは9月20日までに予約されたものに限り、それ以降の予約分は、12月9日以降の配送となる可能性があるという形になりました」（出版業界関係者）

　近年の写真集のヒット作といえば、フリーアナウンサー・田中みな実が2019年末に発売したファースト写真集『Sincerely yours…』（宝島社）は重版を重ね、今年2月に累計発行部数60万部に達したとされる。定価1980円であるから、印税10％とすると単純計算で田中アナサイドに約1億2000万円が入る計算になる。

「写真集に限らず、出版物を大量に刷った場合、書店で“在庫祭”になることも多いが、田中アナの写真集は着実に売れています。その点、版元の幹部も胸をなでおろしているはず。とはいえ、『いまいちファン層がつかめなかった田中アナの写真集がテレビ番組やSNSによるPRでよくあそこまで売れたものだ』と業界内では話題になっています」（同）

　そんななか、山下に期待されているのが、“みな実超え”だという。

「さすがに豪華版は高額なので、そこまで部数はさばけないだろうが、単価が高い分、利益率も高い。山下はジャニーズ時代から多くのファンを抱え、運営しているファンクラブ会員たちは、最低1人1冊は買うはず。ジャニーズとの関係上、テレビ番組に出演してのPRは難しいが、通常版はそれなりに売れそうで、両方の印税を合わせた場合、田中アナの印税を超える可能性もあります。そうなったら、この先、『フライデー』『週刊現代』など講談社の媒体で山下のスキャンダルが出ることはないでしょう」（芸能記者）

　ジャニーズ退所から1年、確実に“勝ち組”の道を歩んでいるようだ。

大山ユースケ（ライター）

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。