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「菊池風磨劇場」の『ファイトソング』 花枝への健気な“フリップ告白シーン”に涙

「菊池風磨劇場」の『ファイトソング』 花枝への健気な“フリップ告白シーン”に涙の画像
Sexy Zone・菊池風磨演じる夏川慎吾(ドラマ公式サイトより)

 菊池風磨劇場。その表現がふさわしいプレ最終回となった。

 3月8日に放送されたTBS系火曜ドラマ『ファイトソング』第9話が大きな反響を呼んでいる。前回から2年後の物語となった第9話は、手術を終えたヒロインの木皿花枝(清原果那)の現状、アーティストとしての芦田春樹(間宮祥太朗)の活躍ぶりなどが次々に明らかになったが、この回の主役は、花枝の幼なじみ・夏川慎吾(菊池風磨)で決まりだろう。少年期から現在に至る純愛ストーリーの“結末”に、SNSでは感涙の声が上がっている。

 第9話の舞台は2024年。冒頭は、花枝の今までと変わらないようなのどかな日常が映し出された。明るい笑顔、能天気な独り言、朝のランニングを楽しむアクティブさ。「手術が成功してよかった……」と安堵した視聴者も多かったことだろう。だが、徐々にこれまでの生活とは一変したものがあることに気づく。そう、聴神経腫瘍の手術を経て、花枝は耳が聞こえなくなっていた。それでも前向きに生きようとする花枝には心を打たれた。

 花枝に日常が戻ったことに安堵したのも束の間、そこからは菊池風磨演じる慎吾の純愛ストーリーのクライマックス編が幕を開けた。花枝への想いは2年後も変わらないようで、周りの後押しもあり、告白することを決意。花枝を連れて思い出の神社に出かけ、耳の聞こえない花枝に向けて、スケッチブックに記した言葉をめくりながら「俺はずっとお前が好きだ」「女の子として好きだ」「大好きだ」「ずっと花枝に恋してる」と想いを伝えていく。

 これに兄弟・家族同然の仲だと思っていた花枝は「嘘」「なんちゃって、とかそういうのでしょ?」と動揺するが、慎吾は真剣な眼差しで否定する。やっと慎吾の想いを理解した花枝は、長年にわたって慎吾から送られてきた愛の言葉を冗談だと思ってまともに聞いてこなかったことを悔いて「慎吾、ずっと辛かったってこと? 私、ずっと慎吾に辛い思いをさせてたってことじゃない」「なんで……なんであんなふざけたみたいに、あんなこと言うんだよ、バカ。私……ごめんなさいって言うしかないじゃん」と、涙を浮かべながら慎吾に言う。それを黙って受けとめる慎吾の、もの悲しい表情たるや。今まで築いてきた“家族以上の絆”を花枝が越えられないと悟った慎吾は、花枝が真剣に応えてくれたことに「ありがとう」と伝え、「ちゃんと用意してあるんだよ」とまたスケッチブックを手に取る。しかし、慎吾は「俺の恋人になってください」というページを見せることなく、「これからも変わらずよろしくな」と笑顔で伝えたあと、最後は「俺、フリップ芸人みてぇだな」と自分で自分を茶化すのだった。

 この一途な告白シーンは、番組が実施するスマートフォン専用の視聴者参加型コンテンツ「なんなんボタン」で、瞬間最高なんなん数を記録。SNS上でも「慎吾の告白が健気すぎて泣けるんだけど!!!! 顔ドロドロなんだけど!!!!」「慎吾の告白シーン 切なすぎて号泣した」と視聴者の涙を誘った。まさかプレ最終回で、感動の嵐が巻き起こるとは。演技派・菊池風磨、おそるべしである。

 3月15日放送の最終回の予告編では、いまだに花枝を気にかけている慎吾の姿が。慎吾の恋の結末、そして物語の結末から目が離せない。

■番組情報
火曜ドラマ『ファイトソング』
TBS系毎週火曜22時00分~
出演:清原果耶、間宮祥太朗、菊池風磨、東啓介、藤原さくら、若林時英、窪塚愛流、莉子、栗山千明、橋本じゅん、戸次重幸、稲森いずみ ほか
主題歌:Perfume「Flow」(UNIVERSAL MUSIC)
音楽:大間々昂
脚本:岡田惠和
プロデューサー:武田梓、岩崎愛奈
演出:岡本伸吾、石井康晴、村尾嘉昭
製作:TBSスパークル、TBS
公式サイト:tbs.co.jp/fight_song_tbs2022

東海林かな(ドラマライター)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

しょうじかな

最終更新:2022/03/15 12:00
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