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ロッテ・佐々木朗希の完全試合「地上波テレビ中継なし」の世知辛い裏事情

文=大山ユースケ(おおやま・ゆーすけ)

ロッテ・佐々木朗希の完全試合「地上波テレビ中継なし」の世知辛い裏事情の画像
球団公式Twitterより

 プロ野球・千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手が4月10日、本拠地ZOZOマリンスタジアムでのオリックス・バファローズ戦に先発登板。ひとりの走者も許さない、いわゆる「完全試合」を史上最年少で達成した。だが、せっかくの大記録も地上波テレビでは放送されなかった。

 相手のバファローズは新型コロナウイルスの影響で主力選手を欠く状況だったが、1回から三振ショーを披露。途中には日本記録を更新する13者連続三振で相手打線を圧倒した。9回2アウトから代打で登場した“ラオウ”こと杉本裕太郎からもこの日18個目の三振を取り、完全試合を締め括った。

 プロ野球での完全試合は、1994年5月の読売ジャイアンツ・槙原寛己氏以来の記録で、史上16人目の快挙。佐々木投手は試合後に「あまり実感はありませんが嬉しいです」と振り返り、ようやく笑顔を見せた。28年ぶりの完全試合達成に加え、13者連続の奪三振は64年ぶりのプロ野球記録更新。さらに、1試合19個の奪三振で27年ぶりにプロ野球記録に並ぶという、記録ずくめの完全試合となったのだが……。

 その裏では悲しい出来事もあった。球場にはパ・リーグ3試合のうち最多の22431人が集まったが、20歳の若き佐々木投手の快投シーンを放送したのはCS放送だけだったのだ。

 ロッテの試合は長年、地元の千葉テレビが放送に関わっており、実際に8日のナイターは中継を行っていたが、10日の完全試合の中継は実現していなかった。試合は午後1時から始まったが、同時間帯に放送されたのは韓流ドラマ、通販番組、JRAの競馬中継だ。

 在京テレビ局関係者によると、今シーズンは3月29日から30試合の中継が組まれているが、全試合が平日のナイターで、当初より土日は1試合も組まれていない。

「理由は明確で、JRAの競馬中継は放送枠を買い取ってもらう形での放送のため局側に収益が入ってきます。通販番組も同じ論理で、ローカル局にとっては貴重な収入源。そうした収益を上回るほどの提供スポンサーが付かないことには、それらをわざわざどかせて土日にロッテ戦の中継をやるという判断は難しいし、そもそも今シーズンは中継数自体が減った。どこもコロナ禍で減収のため、局が放映権を買わないといけないスポーツ中継には消極的になりつつあります」

 野球史に残るであろう試合が地上波で放送されなかったことについて、ネット上では「千葉テレビそんなに予算ないでしょ?」「本当に好きならDAZNに入って見てるだろ」「いつも競馬中継やってんだから、こういう時だけやれるわけないでしょ。ご都合主義だ」などさまざまな反応が上がっていたが、今後も佐々木朗の登板は集客が見込める土日を優先させるものとみられ、千葉テレビで中継される機会はなさそうだ。

「中継があるとすれば、系列のCS放送権利を保持している日本テレビが巨人戦と被らない日にBSチャンネルで放映するパターンでしょう」(前出関係者)

 令和の怪物は、テレビで声援を送るロッテファンの環境改善にも貢献できるだろうか。

大山ユースケ(おおやま・ゆーすけ)

大山ユースケ(おおやま・ゆーすけ)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

最終更新:2022/04/12 18:00

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