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尾上寛之が怪演! 『元彼の遺言状』視聴者が「期待を裏切らない」と湧いたワケ

文=東海林かな(しょうじ・かな)

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ドラマ公式サイトより

 5月16日に放送されたフジテレビ月9ドラマ『元彼の遺言状』第6話。主人公の弁護士・剣持麗子(綾瀬はるか)と、作家志望の謎の男・篠田敬太郎(大泉洋)が、時にぶつかり合いながらも事件を解決に導いていくストーリーが好評を博している「痛快リーガルミステリードラマ」だ。第6話では、“事件の黒幕”として登場した俳優の演技も視聴者から人気となっていた。

 第6話は、ホストクラブ『戦国』のナンバー2ホスト・森蘭丸(味方良介)がナンバー1ホストの織田信長(土井一海)を教会の仮眠室で刺殺するという場面から始まるという、『刑事コロンボ』的な展開を見せた。「私に嘘はつかないこと」を条件に蘭丸の弁護を受けた麗子だったが、当の蘭丸はその場しのぎの嘘を重ねて「やっていない」の一点張り。視聴者としては最初から犯人がわかっているため、言い訳を続ける蘭丸の情けない様子がはっきりと伝わってくる。

 しかし、麗子と篠田は地道に捜査し、蘭丸に犯行を認めさせ、逮捕されたところから物語は急展開を迎える。信長を殺したのは確かに彼を恨んだ蘭丸ではあったが、事件の舞台となった教会の神父・木下雄一郎(尾上寛之)による誘導があったことが判明するのだ。木下は7年前、持病の発作が起きた息子を病院に運ぼうとしたところ、渋滞によって間に合わず、息子を亡くした過去があった。そして信長と蘭丸が過去に起こした暴行事件がその渋滞の原因だったことを知り、信長に怒りを抱いていた蘭丸に目を付け、蘭丸に信長を殺させるという形で復讐を果たしたのだった。

 今回のストーリーで強く視聴者の印象に残ったのは、やはり黒幕の木下と、それを演じた俳優・尾上寛之の存在感だろう。木下の人物設定からして「服役していた過去がある」「服役中に息子が生まれ、出所後は足を洗って神父になったが、その息子を7年前に持病の発作で亡くしている」「蘭丸の実家の会社が教会に寄付をしているため、蘭丸が殺したことをわかっていながら隠している可能性がある」など、視聴者に「絶対に話のキーマンだ」と思わせる設定の盛り具合だ。終盤で麗子と篠田から自白を迫られた際には、「神の前では絶対に嘘はつけない」という信念のもと、狂気をはらんだ顔で罪を認めるその姿は、存在感が際立っていた。

 2018年のドラマ『アンナチュラル』(TBS系)で連続殺人鬼を怪演したことも記憶に新しい尾上。以降も犯人役が少なくなかったこともあってか、SNS上では「期待を裏切らない尾上寛之氏」「尾上寛之さんがただの神父なわけないもんね……」「もう最近この人見ると、どんないい人役でも絶対裏があるんじゃって疑っちゃう」といった声も上がっていた。

 なお、教会というシチュエーションを使うことで、ドラマも新たな展開を見せた。篠田の身上調査をさせていた麗子は最後、篠田を告解室に入れ、本当は何者なのかと問いかける。「栄治の大学のミステリー研究会には確かに篠田敬太郎というOBがいた。でも見た目はまったくの別人で、すでに死亡し、もうこの世にはいない」という衝撃の事実が麗子の口から明かされ、「篠田、あんたいったい何者?」と問い詰めるところで第6話は終わったのだ。第7話はこのドラマの軸となりそうな「篠田の謎」も解明されていくことになりそうだが、木下のように脇を固める魅力的なサブキャラクターの登場にも期待していきたい。

■番組情報
月曜ドラマ『元彼の遺言状』
フジテレビ系毎週月曜21時~
出演:綾瀬はるか、大泉洋、生田斗真、関水渚、森カンナ、笛木優子、要潤、野間口徹、佐戸井けん太、笹野高史、萬田久子、浅野和之 ほか
原作:『元彼の遺言状』『剣持麗子のワンナイト推理』新川帆立(宝島社)
脚本:杉原憲明、小谷暢亮
音楽:川井憲次
プロデューサー:金城綾香、宮﨑暖
演出:鈴木雅之、澤田鎌作、西岡和宏
制作・著作:フジテレビ 第一制作部
公式サイト:fujitv.co.jp/motokare

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東海林かな(しょうじ・かな)

東海林かな(しょうじ・かな)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

最終更新:2022/05/23 12:00

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