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『元彼の遺言状』大泉洋演じる篠田、「僕は殺人犯」衝撃告白の真相は…

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ドラマ公式サイトより

 ついに篠田敬太郎(大泉洋)が自らの過去を明かし、物語も佳境に入ったフジテレビ系月9ドラマ『元彼の遺言状』。気になる第8話が5月30日に放送される。

 第7話で、主人公の弁護士・剣持麗子(綾瀬はるか)についに「助手」と認められた篠田。一方で、第6話のラストでは、麗子が「篠田敬太郎」という人物を調査した結果、「見た目はまったくの別人で、すでに死亡し、もうこの世にはいない」事実を述べ、目の前にいる“篠田”に「あんたいったい何者?」と迫っていた。第7話はこのシーンの続きから始まったが、篠田は「言いたくない」とだけ答えて立ち去り、視聴者も煙に巻かれてしまったが、自分から言いたくなるまでこれ以上追及しないという姿勢を見せた麗子に対し、第7話のラストでついに篠田が自分が何者なのかについて口を開いた。

 篠田は突然ぬか漬けの壺を麗子の前に持ち出し、中から袋を取り出す。テーブルの上にぶちまけられたその中身は、パスポートや運転免許証など数々の身分証。写真は“篠田”のものだが、「福田倫太郎」「大村達生」「緑川崇」「加納宏一」「金子敏弘」「鈴木康夫」と別人の名前ばかりで、生年月日もバラバラという、明らかな偽造だった。麗子に「これはどういう意味?」と訊かれた篠田は、「僕は殺人犯なんだ」と衝撃の告白をするのだった。

 ネット上で公開されている次回予告では、篠田は「ずっと逃げ続けてきた」と語っており、偽造の身分証は逃亡生活のために使われたものの可能性が高い。第5話における麗子の「篠田は警察を避けている」という指摘にも筋が通る。

 第7話では、麗子からの「篠田、あんたいったい何者?」の質問をかわした篠田が、麗子の前を立ち去った後に墓地を訪れ、「小笠原家」と書かれた墓に手を合わせていた。篠田が殺人事件に関わっているのであれば、ここにその被害者が眠っているのだろうか。

 今夜放送の第8話のあらすじによれば、篠田は無実を主張しているようで、殺人の容疑をかけられているのだろう。思えば第7話では、ホストの黒丑益也(望月歩)が連れてきた山谷典子(高田聖子)が持ち込んだ後妻問題があったが、特に麗子が関わることなく解決しており、少々不自然な描かれ方だった。

 典子は、父親の遺産目当てだとにらんだ後妻がタンスから通帳を持ち出そうとしていたのを見つけ、走って逃げた後妻を追いかけて捕まえたものの、後妻は突然倒れ、帰らぬ人に。警察から事情を聞かれることになった典子は、「あたし、捕まっちゃうんですか?」と麗子を頼る。追いかけただけでも場合によっては傷害致死罪に問われる可能性があると言われると、「そんな……あたし、殺人犯になっちゃうんですか!?」と動揺。結局、後妻がとっさに銀行印を飲み込んだことが亡くなった原因であることが解剖で判明し、典子は安心するという展開だった。このエピソードは特に第7話の他のストーリーとは特に関係なく、典子による報告だけで、いつの間にか問題は解決していた。これをなぜ盛り込んだのだろうと不思議だったが、篠田の殺人容疑もまた、“自分の行動で相手を死なせてしまった”可能性があるからなのかもしれない。

 いずれにせよ、第1話では、森川栄治(生田斗真)の遺産をめぐり、篠田は自分を英治を殺した犯人に仕立て上げるよう麗子に依頼し、「私があなたを殺人犯にしてあげる」と言われていたのが、実はその篠田が“殺人犯”だったという大どんでん返し。予告動画では篠田が強盗殺人の容疑で警察に連行されるような描写も見られたが、このまま物語から退場してしまうのか? 篠田の犯した“殺人”とは、いったいどんなものなのだろうか。第8話の展開に注目したい。

■番組情報
月曜ドラマ『元彼の遺言状』
フジテレビ系毎週月曜21時~
出演:綾瀬はるか、大泉洋、生田斗真、関水渚、森カンナ、笛木優子、要潤、野間口徹、佐戸井けん太、笹野高史、萬田久子、浅野和之 ほか
原作:『元彼の遺言状』『剣持麗子のワンナイト推理』新川帆立(宝島社)
脚本:杉原憲明、小谷暢亮
音楽:川井憲次
プロデューサー:金城綾香、宮﨑暖
演出:鈴木雅之、澤田鎌作、西岡和宏
制作・著作:フジテレビ 第一制作部
公式サイト:fujitv.co.jp/motokare

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東海林かな(ドラマライター)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

しょうじかな

最終更新:2022/05/30 19:00
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