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『元彼の遺言状』緊張と緩和が絶妙! 麗子と篠田のやりとりに思わずクスッ

文=東海林かな(しょうじ・かな)

『元彼の遺言状』緊張と緩和が絶妙! 麗子と篠田のやりとりに思わずクスッの画像
ドラマ公式サイトより

 フジテレビ系月9ドラマ『元彼の遺言状』の第8話が5月30日に放送された。気になる篠田敬太郎(大泉洋)については、第7話ではラストの「僕は殺人犯なんだ」というセリフのみで終了したが、第8話は核心に迫りながらも、合間にコミカルさを挟むなど、ライトな展開を期待するファンも大満足の回だった。

 篠田は6年前の「十ヶ浜強盗殺人事件」に巻き込まれ警察に追われる身となり、逃亡中に森川栄治(生田斗真)と出会い、無実を信じた栄治に3年前から匿ってもらっていた。そして栄治の提案で、栄治の大学のOBである「篠田敬太郎」の名を騙るようになったのだという。無実を訴える篠田に、剣持麗子(綾瀬はるか)は「あなたは殺していない」と断言した。

 篠田の過去が明らかになった翌日には、麗子は西園寺製鉄社長・西園寺一蔵(金田明夫)の依頼で一蔵の屋敷を訪問。遺言状トラブルに巻き込まれるも解決へと導き、その活躍で同社との大口案件を獲得することに成功する。麗子は祝杯をあげようと篠田を食事に誘い、三ツ星レストランで楽しいひとときを過ごすが、食事中に警察の橘(勝村政信)らが登場し、篠田を逮捕してしまう。篠田にかけられた容疑を晴らすためには警察を動かす必要があると考えた麗子が通報したのだった。麗子は元上司・津々井君彦(浅野和之)に頭を下げ、後見人になってもらうことで篠田の保釈を実現させ、篠田の無実を証明するため、十ヶ浜強盗殺人事件の現場に乗り込むのだった。

 篠田の隠していた秘密が明かされ、一度は逮捕されてしまうなど急展開続きだった第8話。シリアスな話題が多かったものの、「視聴者が固唾を飲んで展開を見守る」という緊張感のある雰囲気ではなかったと感じたのは筆者だけではないだろう。

 篠田の逮捕後に初めて麗子が面会に訪れるシーンは、通常ならば自分を警察に売った相手との会話は重苦しいものになるだろう。しかし篠田は「ひどいよ、警察に売るなんて!」「バカ! アホ! 向こう行け!」と、怒っているというよりも“すねている”という表現がピッタリなリアクションを見せて視聴者の緊張を和らげた。こうしたコミカルな演技がハマるのも、役者・大泉洋の持ち味と言えるだろう。

 また、西園寺家の事件では、森川紗英(関水渚)の存在も欠かせない。浴室で見知らぬ誰かの遺体が見つかるという状況がまるで、「ミステリの女王」ドロシー・L・セイヤーズの長編小説『誰の死体?』のようだと語り、「(主人公の異名が)貴族探偵だなんて。まるで私みたいだわ!」とご機嫌。篠田が「紗英さんにぴったりだ」と同調したため、「剣持麗子もそう思うでしょ」と麗子にまで感想を求め、麗子は面倒くさそうに「そうね」と言っただけにもかかわらず、小声で「やった」と喜んでいた。さらに刑事の松田(古屋呂敏)から捜査状況を聞き出していたことに「いつの間にそんな情報を」と麗子が驚くと、うつむきながら「褒めたければ褒めてもいいのよ」とツンデレを発揮。事件現場とは思えないほんわかしたやり取りに、視聴者からも「麗子ちゃん大好きな紗英ちゃんが可愛すぎる件について」「紗英さん、ちょろかわいいんだよな」とコメントが多数。中には「浮世離れした貴族探偵で個性が光る。スピンオフが見たい」と紗英を主人公にしたスピンオフ作品を求める声まで聞こえてくるほどだった。

 6月6日放送の第9話ではついに十ヶ浜強盗殺人事件の現場へ入り、篠田すら知らない事件の真実が明かされていくことになる。しかしどんな展開が待っているとしても、「痛快リーガルミステリードラマ」の軸がブレることはないだろう。そんな安心感を覚える回だった。

■番組情報
月曜ドラマ『元彼の遺言状』
フジテレビ系毎週月曜21時~
出演:綾瀬はるか、大泉洋、生田斗真、関水渚、森カンナ、笛木優子、要潤、野間口徹、佐戸井けん太、笹野高史、萬田久子、浅野和之 ほか
原作:『元彼の遺言状』『剣持麗子のワンナイト推理』新川帆立(宝島社)
脚本:杉原憲明、小谷暢亮
音楽:川井憲次
プロデューサー:金城綾香、宮﨑暖
演出:鈴木雅之、澤田鎌作、西岡和宏
制作・著作:フジテレビ 第一制作部
公式サイト:fujitv.co.jp/motokare

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東海林かな(しょうじ・かな)

東海林かな(しょうじ・かな)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

最終更新:2022/06/06 12:00

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