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堂本剛『THE FIRST TAKE』出演大反響も…肝心の音源が未解禁の“ジャニーズ問題”

文=加賀美ジョン(かがみ・じょん)

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「ENDRECHERI – 街 / THE FIRST TAKE」(『THE FIRST TAKE』より)

 堂本剛が人気YouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』に出演し、大きな反響を呼んでいる。

 『THE FIRST TAKE』は一発撮りで楽曲を披露するというコンセプトで2019年11月から本格始動したYouTubeチャンネル。数多くのアーティストが登場しており、LiSAの「紅蓮華」、YOASOBIの「夜に駆ける」のパフォーマンス動画はそれぞれ昨年2月と5月に1億回再生を突破。同チャンネルでもっとも再生されているDISH//「猫」(1.8億回)は、元は2017年に発売されたシングルのカップリング曲だったが、2020年にこの『THE FIRST TAKE』でアコースティックバージョンを披露したことがきっかけとなって人気に火が点いたことでも有名だ。

 チャンネル登録者数は680万人。総再生回数は24億回以上。今年に入ってからはハリー・スタイルズやアヴリル・ラヴィーンといった海外アーティストの出演も話題になったこの大人気チャンネルに、堂本剛がENDRECHERI名義で登場した。ジャニーズ所属タレントの出演は、今年1月のSixTONES以来、史上2組目だ。

 堂本は今年ソロデビュー20周年。9月16日に公開されたのは、まさにソロデビュー曲「街」のパフォーマンス映像だった。

 ピアノ2台のみの演奏に合わせて歌うこの「街」の映像は公開と共に大きな反響を呼び、わずか3日間で300万回再生を突破。公開9日後の25日には500万回再生を超えるなど勢いがあり、YouTubeが公開している9月16日~22日の国内ミュージックチャートでは初登場3位となっている。

 29日には2本目の動画が公開されており、2006年にENDLICHERI☆ENDLICHERI名義で発表されたアルバム『Coward』収録のバラード「これだけの日を跨いで来たのだから」を披露。ふたたび圧巻の歌唱力を聞かせており、ファン以外にも“アーティスト・堂本剛”の魅力が広がりつつある。

 広がりつつある……のだが、しかし大きく残念な点がある。それは「街」も「これだけの日を跨いで来たのだから」もデジタル配信されていないという点だ。

デジタル未解禁で再ヒットのチャンスを逃すジャニーズ事務所

 堂本剛/ENDRECHERIは、2020年6月に『HYBRID FUNK』『one more purple funk… -硬命 katana-』『NARALIEN』の3作をサブスクリプション型音楽配信サービスなどで解禁。日本を含む世界169の国と地域で聞けるようになった。翌月にはさらに10タイトル82曲が配信され、以降、同年6月に発売された当時の最新作『LOVE FADERS』を9月から配信開始、昨年もニューアルバム『GO TO FUNK』もCD発売から1カ月ほど遅れて配信と、彼の音楽が世界中に放たれていった。

 今年3月にはENDLICHERI☆ENDLICHERI時代の人気バラード「ソメイヨシノ」(2006年)が解禁されたのに続き、デビュー日となる5月29日には新曲「LOVE VS. LOVE」を初のデジタルシングルとしてリリース。8月21日の夏フェス『SUMMER SONIC 2022』出演日にはさらなるデジタルシングル「1111111 ~One Another’s Colors~」を発表と、積極的にデジタル配信に取り組んでいる。

 だが、それでもまだすべてのカタログが配信されているわけではないのだ。そしてまさに、「街」を含む堂本剛名義の作品、「これだけの日を跨いで来たのだから」を含むENDLICHERI☆ENDLICHERI時代の作品は現時点でCDでしか聴くことができない。

 無論、何を配信し、何を配信しないかはアーティストやレーベル側が決めることだ。しかし、『THE FIRST TAKE』出演というせっかくのタイミングで、披露する楽曲がいずれも未配信というのは片手落ち感が否めない。「街」についてはミュージックビデオすら公式に公開されていない始末だ。

 なぜなら『THE FIRST TAKE』で披露した楽曲には、大きく注目が集まる。今ではDISH//最大のヒットとなった「猫」も、先述のとおり元は2017年発売のシングルのカップリング曲であり、ファンのみぞ知るものだった。それが2020年3月に『THE FIRST TAKE』で披露したことで、彼らは初めて『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演するなどさまざまな音楽番組に引っ張りだことなり、翌年には『NHK紅白歌合戦』初出場と、彼らの運命を大きく変えることになった。

 nobodyknows+が2004年に発表し、同年の『NHK紅白歌合戦』出場にも導いた代表的ヒット「ココロオドル」は、今年『THE FIRST TAKE』によって再脚光を浴びた。6月に彼らが同チャンネルに出演し、この曲を披露すると、公開2週間で1000万回再生を突破。現在は2600万回を超えているが、この反響によってやはり音楽番組を始めとしてさまざまなテレビ番組に出演するように。ビルボードジャパン上では、この『THE FIRST TAKE』効果で「ココロオドル」は一時的にストリーミングチャートで12位まで浮上しており、楽曲そのものの人気が再燃したことがわかる。

 つまり、ジャニーズ側が『THE FIRST TAKE』出演に合わせて、「街」と「これだけの日を跨いで来たのだから」だけでも配信していれば、その反響はさらに広がっていたはずだ。仮に音源のデジタル配信が難しいとしても、「街」のミュージックビデオが公式でアップされていれば、オリジナルのほうの再生回数も急増していたことは間違いない。実際、nobodyknows+が『THE FIRST TAKE』に出演したタイミングのYouTube国内ミュージックチャートを眺めてみると、「ココロオドル」のオリジナルのミュージックビデオも52位に突然ランクインしており、再生回数が急増したことがうかがえる。

 KinKi Kidsは今年デビュー25周年ということで7月にYouTubeチャンネルを開設し、続々と当時のミュージックビデオもアップしている。たとえば「街」のミュージックビデオをジャニーズ公式チャンネルにアップすることは、それほどハードルの高いことではないはずだ。せっかく反響を呼んでいる堂本の『THE FIRST TAKE』出演だが、これに合わせた戦略を取れていないのは、機会損失としか言いようがないだろう。以前、『THE FIRST TAKE』の運営側は、視聴者のおよそ3割は海外からだと説明していたが、ということは、堂本剛/ENDRECHERIのパフォーマンスを観たうちの3割は現状、披露した楽曲のオリジナル音源にたどり着くのが困難という状況でもあるのだ。(1/2 P2はこちら

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