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米津玄師「KICK BACK」記録的ヒットも…“元ネタ”モー娘。の「楽曲サブスク未解禁」問題

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米津玄師「KICK BACK」

 米津玄師の最新曲「KICK BACK」が記録的な大ヒットとなっている。

 同曲は、10月11日より放送が始まったTVアニメ『チェンソーマン』(テレビ東京ほか)のオープニングテーマ。藤本タツキが「週刊少年ジャンプ」および「少年ジャンプ+」(ともに集英社)で連載中の累計発行部数1600万部を超える大人気マンガのアニメ化ということで大きな注目を集めているが、全12話のエンディングテーマがすべて異なるという仕掛けになっており、Vaundy、ずっと真夜中でいいのに。、Eve、Aimer、女王蜂、TK from 凛として時雨といった豪華な顔ぶれが提供しているなど音楽面でも話題だ。

 オープニングテーマは米津玄師の新曲「KICK BACK」で統一されており、まさにアニメ『チェンソーマン』の象徴となっている楽曲だが、10月12日に配信スタートとなったこの曲が目下、大ヒット中だ。

 10月19日発表のオリコンでは「週間デジタルシングル(単曲)ランキング」「週間ストリーミングランキング」共に初登場1位。ストリーミングでは、自身初の週間再生数1000万回超えとなるおよそ1252万回を記録した。同日発表のビルボードジャパンでも、やはりダウンロードとストリーミング指標で1位となり、「JAPAN HOT 100」でJO1、Official髭男dismらを抑えて総合首位となった。

 特にストリーミングでの勢いは目を見張るものがあるが、Spotifyのチャートでそれが可視化されている。Spotifyジャパンのデイリーチャートでは10月11日付(※米時間)で初登場23位となったあと、翌12日には1位にジャンプアップし、以降首位をキープ。さらに、アニメ人気が追い風となり、韓国のデイリーチャートでは最高11位(10月14日付)、台湾のデイリーチャートでは最高13位(10月14日付)、アメリカのデイリーチャートでも最高59位(10月13日付)まで上昇するなど世界に波及しており、グローバルのデイリーチャートで最高47位(10月13日付)となった。日本のアーティストがSpotifyグローバルのデイリートップ50に入るのは史上初の快挙だ。

 アニメ『チェンソーマン』は全12話ということで年内いっぱいまで放送される予定のほか、「KICK BACK」はまだミュージックビデオ(MV)も発表されておらず、11月23日にはCDシングルの発売も予定されており、アニメの盛り上がりと共に国内ではさらに勢いが増す可能性も高い(もっともMVについては、CDシングル付属のDVDにアニメのノンクレジットオープニングムービーは収録されるものの、MVの記載がないことから、作品の世界観を尊重して制作の予定はないのかもしれない)。

 この米津玄師「KICK BACK」のヒットの裏で、惜しまれているのがモーニング娘。の楽曲がサブスクリプション型音楽配信サービスで未解禁と言える状況にあることだ。というのも、「KICK BACK」はモーニング娘。の2002年のヒット「そうだ!We’re ALIVE」における印象的なフレーズ「努力 未来 A BEAUTIFUL STAR」を引用しているからだ。(1/2 P2はこちら

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