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平野綾、『秋葉冥途戦争』サプライズ出演で大反響…その裏で思い出される「3大黒歴史」

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2000年代の平野綾

 2000年代にアイドル声優として一世を風靡した平野綾が、現在放送中のオリジナルTVアニメ『アキバ冥途戦争』(TOKYO MXほか)に出演していたことがわかり、アニメファンをざわつかせている。

 表向きはただのメイドカフェだが、裏では血みどろの抗争が繰り広げられているという独自の世界観の『アキバ冥途戦争』。第1話からパンダの着ぐるみを着用した「御徒町さん」というキャラクターが登場しており、一切しゃべらない謎の人物だったのだが、12月8日に放送された第10話でその正体が判明。声もようやく耳にすることができたのだが、それが平野だったのだ。

 御徒町さんの声優が平野だったことが判明すると、ネット上では「パンダ御徒町が喋ったことにも驚いたけど平野綾だったのが衝撃だった」「アキバ冥途戦争のパンダ御徒町、平野綾だったんか? 私でも知ってる人だ!」「パンダの正体以上に平野綾さんに驚いた」「EDクレジットで平野綾見つけて二度見し、本編も見直しました」といった声が飛び交うなど、大きな反響を起こした。

 子役出身の平野だが、2000年代に社会現象となった『涼宮ハルヒの憂鬱』の涼宮ハルヒ役や、『らき☆すた』の泉こなた役などで声優として大ブレイク。ルックスも相まって、写真集を次々出すなどアイドル声優として絶大な人気を博した。現在は舞台女優としての活動がメインだが、『ハルヒ』から16年経った今も、「平野綾」はアニメファンにとってはパワーワードのようだ。

 そんな平野は、人気絶頂時に突如、表舞台から姿を消したことでも知られる。そんな彼女の3大黒歴史を週刊誌記者が振り返る。

「2009年のカレンダーでは、青のビキニショットを披露。しかし、よく見ると本来背中で止める部分を首から下げ、肩紐で背中を止めているのです。このミステイクにスタイリスト、カメラマン、本人が気づかないまま撮影が進み、チェックもスルーされて発売されてしまいました」

 これは本人もネタにしていたからまだよかったが、さらなる試練の予兆となった。

「2010年8月放送の『グータンヌーボ』(フジテレビ系)に出演した際、平野が過去の恋愛経験について赤裸々に語ったことで、アイドル声優として幻想を抱いていたファンが“裏切られた”と失望し、アンチを大量に生む結果に。数多くの批判が寄せられると、平野は自身のブログで、『ツイッターで死ねとか嫌いになったとか書くのやめて。せっかくみんなとのライフラインができたのに』と訴えましたが、このライフラインという言葉すら『金ヅル』という意味ではと皮肉られるほどの大炎上状態となりました。ネットでは金をつぎ込む熱心なファンのことを『ライフライナー』と呼ぶような妙な盛り上がりも見せ、さらに平野が『あといい加減ライフライナーとかやめない?』『何でそんなに曲がった解釈するのか分からない』などと下手に反発してしまったため、なかなか収束せず、この事件がきっかけとなってアニメ仕事中心から女優業やバラエティ出演などマルチにシフトしていくように」(前出・週刊誌記者)

 この“ライフライン事件”の3カ月後には、「私が積み重ねてきた今までを、全て否定されてる」「急な方向転換も何とも思わず無理矢理やってしまう。今までの事を全て忘れて一からやり直せなんて」「私をどんな方向性に持って行きたいのか提示しないでふらふらしている」などと、芸能活動の方向性をめぐって13年所属している事務所を猛然と批判するツイートを連投し、ファンをざわつかせた。

「平野は『今心行くまで話し合っています』とも打ち明けていたが……。水面下では、平野がダマで別の事務所への移籍を画策し、これが発覚して当時の事務所スタッフに土下座して許してもらったという騒動があったとも」(同)

 極めつけは、その翌年7月。月刊誌「BUBKA」に掲載された、男性との“ニャンニャン写真”流出スキャンダルだった。

「数週間後には事務所退社を発表し、実質上の“クビ”ではとささやかれた。それでも別の事務所へと移籍して何事もなかったかのように活動を継続したが、このスキャンダルが決定打となり、人気が急落。歌手としては2012年にレコード会社を移籍し、これまでのイメージを一新して“アーティスト”路線を目指した2年半ぶりのアルバム『FRAGMENTS』を発表するも、初週6000枚を切る売り上げという厳しい結果に。翌年のシングル『Promise』にいたっては初週1500枚を切ってオリコン初登場36位という大惨敗となり、本人もブログで自虐的に『これが今の私です』と綴っていました。2014年には移籍第2弾アルバムも出しましたが、こちらも初週2300枚程度に終わり、以降、音楽作品のリリースは途絶えています」(前出・週刊誌記者)

 もっとも、事務所を移籍してからの平野はミュージカルなどの舞台出演に力を入れ、2016年にはニューヨーク留学も経験。昨年には『ミラベルと魔法だらけの家』で念願だったディズニーアニメの吹き替え声優に選ばれた。

 今年9月にはまたも事務所から独立するなど浮き沈みの激しい人生を歩んでいる平野だが、その高い演技力は誰もが認めるところ。今年10月には話題の“クソアニメ”『ポプテピピック』第2シーズンの初回前半パートに茅原実里との『ハルヒ』コンビで参加したことも反響を呼んだばかり。 荒波の多かった20代を終え、40代を見据えた今こそ、彼女の本当の黄金期がやってくるのかもしれない。

大沢野八千代(ジャーナリスト)

1983生まれ。大手エンタメ企業、出版社で勤務後、ネットソリューション企業に転職。PR案件などを手掛けている。KALDIフリーク。

おおさわのやちよ

最終更新:2022/12/16 11:00
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