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手越祐也、強気の姿勢崩さずも…ローカル番組出演で透ける「テレビ復帰」願望

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手越祐也

 ジャニーズ退所後に地上波テレビから遠ざかっていた元NEWSの手越祐也が、地方局のローカル番組に相次いで出演している。「テレビ復帰しようと焦っている」との報道もあり、ジャニーズ事務所への“忖度”のない地方から巻き返しを図ろうとしているのではともみられているようだ。

 手越は27日に投稿したYouTube動画で、福岡のRKB毎日放送を訪問する様子を公開。ジャニーズ退所後に「しばらくテレビで活動できなくなる」と覚悟していた手越に対し、独立直後に「僕らはそういうの関係ないんで、視聴者のために面白い番組を一緒に作りませんか?」と声をかけてきてくれた局だという。実際に手越は昨年1月放送の『手越祐也のアート!アート!アート!』などで起用されたほか、同月より同局の情報番組にもたびたび呼ばれており、そうした縁もあってRKBで3月29日放送(ほかMBC、OBSで放送予定)の単発番組『手越祐也・加来耕三の九州三国志』の収録に臨んだ。

 YouTube動画では、手越が地方で活動することについて、「昔は東京が一番メインだったし、地方局はそれほど行く機会がなかったですけど、いまはもうテレビだってモバイルでどこでも見られる時代ですから」「福岡に呼んでもらって番組を作れるのはありがたいことですし、今は東京だ、地方だっていうのは関係ないと思いますね」などと語っている。また、手越は4月にスタートするRKBの新番組『コモンセンス~常識を疑え~』にも初回ゲストとして招かれており、公式サイトでは公開収録の観覧も募っていた。

 さらに、28日には福島テレビの夕方のワイドニュース番組『テレポートプラス』に生出演し、福島の代表的な花見スポット「花見山」を紹介するロケにも参加。手越は米作りなどによって地域活性化を目指す「手越村」プロジェクトを福島で展開しており、その縁もあって番組に出演したとみられるが、ローカル番組でロケまでやっているのは驚きだ。

 手越といえば、2020年にジャニーズ事務所を退所してから地上波テレビでの露出が途絶え、以降はYouTubeチャンネルを軸に活動。だが、2021年6月からはYouTubeチャンネルの更新頻度を落とし、音楽活動に注力すると宣言した。音楽に力を入れるためといえば聞こえはいいが、再生数の落ち込みによって「YouTuberとしてオワコンになったからでは」とも推測された。実際、独立直後はチャンネル登録者数が170万人を超えたが、現在は約139万人で30万人以上も減少し、最近は再生数10万回に満たない動画が目立っている。

 しかし、手越は強気な姿勢を変えておらず、今月中旬に配信された「マイナビニュース」のインタビュー記事では、「お世話になったテレビ業界が今つらい思いをしているのであれば助けたい」「恩返ししたいので『イッテQ』ならギャラ0円で出ます」などと、あくまで“テレビ業界を助けたい”という立場から、かつてレギュラー出演していた『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)への復帰願望をアピールした。

 また、28日に配信された「文春オンライン」(文藝春秋)のインタビュー記事でも、「事務所にいた頃より、はるかに忙しいですね。スポーツのお仕事や音楽活動、ゲーム番組に、打ち合わせや会議も入ってくるので、毎日あっという間です」と多忙ぶりを強調した上で、『イッテQ』への強い思いを語っている。

 だが、その気持ちはテレビ局には届いていないようだ。2月に『イッテQ』で番組の16年の歴史を振り返る総集編企画が放送されたが、手越の出演シーンは、同じく初期からレギュラーだったベッキーと共に完全カット。手越は現在も『イッテQ』ファミリーのグループLINEに入っていると明かしており、出演者同士の絆は途切れていないようだが、局としては過去の映像すら「NG」ということなのだろう。

 昨年秋には「東京ローカル局のTOKYO MXに手越自ら営業をかけ、番組が決まりかけていた」と一部で報じられたが、TOKYO MXはNEWSの小山慶一郎が情報バラエティ番組『バラいろダンディ』にレギュラー出演するなどジャニーズ事務所と付き合いがあり、その影響で話が流れてしまったという。地上波の在京テレビ局からは完全に締め出された格好だ。

 手越がもっとも力を入れているのは音楽活動だが、2021年12月に発売した初のソロオリジナルアルバム『NEW FRONTIER』はオリコン集計で初週売上1万1,553枚を記録したものの、昨年10月にリリースしたミニアルバム『Music Connect』は初週売上4,117枚で半分以下に。今年4月5日に2ndオリジナルアルバム『CHECKMATE』の発売を予定しているが、地上波テレビに出られず、YouTubeでも影響力を失いつつある現状を考えると、プロモーションが難しく売れ行きが不安視される。

 そうした状況から、手越がどうにかして影響力を取り戻すために「ローカル局」に目を付けたのでは……とも指摘されている。これと似たような前例としては、かつて「洗脳騒動」で世を騒がせて露出が途絶えるも、九州に移住してローカルタレントとして活動し、徐々に全国ネットの番組に出演できるようになった元オセロの中島知子のケースがある。ただ、手越の場合はキー局の「ジャニーズへの忖度」という大きな壁があり、同じように全国ネットに舞い戻れるのかは不透明だ。

 手越が地方のローカル局から捲土重来で巻き返し、いつか全国ネットで「ティッ!」を再び披露する日はくるのだろうか。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2023/03/30 21:00
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