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TVerドラマ人気ランキング

『フウ壊』トップ5入り! 『教場』は『ラストマン』に差をつけ…TVerドラマ人気ランキング

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『夫婦が壊れるとき』日本テレビ公式サイトより

 在京民放キー局5社を中心として2015年10月に始まったTVer。参加局、取り扱う番組も増え、2023年3月には月間動画再生数が初めて3億回を突破し、TVer単体の月間アクティブユーザー数(MAU)も2739万の最高記録に達し、同4月にはアプリ累計ダウンロード数が6000万を超えるなど、もはや定番のサービスとなった。今や「見逃し配信」は当たり前となったが、やはりTVerではドラマが圧倒的に見られており、ドラマの見逃し配信需要がこのサービスを牽引していると言えるだろう。

 しかしTVerにおける再生回数は基本的に非公表で、期ごとの番組再生数ランキングなどで一部が明らかになるか、あるいは新記録を打ち立てた時などに番組側が発表する程度。そのため、視聴率をもって番組が語られてしまう状況が長らく続いている。

 そこで、TVer再生数ランキングの総合ランキングを定点観測することで、視聴率とは違ったドラマ人気をある程度は可視化できるのではないか、と考えたのが本企画だ。総合ランキングでの順位に対しポイントを付け、合計した結果から日刊サイゾー独自の「TVerドラマ人気ランキング」をご用意した。今週は5月20日(土)~5月26日(金)までを観測(1日2回、決まった時間にTVer総合ランキングをチェック)した結果をお伝えする。

『夫婦が壊れるとき』が『わたしのお嫁くん』超えでトップ5入り

 今回の結果は以下のとおり。

『夫婦が壊れるとき』がトップ5入り! 『教場』は『ラストマン』に差をつけ…TVerドラマ人気ランキングの画像2

 奈緒主演のフジ木曜劇場『あなたがしてくれなくても』は相変わらずの強さを見せ、これで本人気ランキングは6週連続の1位。今期ドラマ最速でTVerでの累計再生数が2000万回を突破した。お気に入り登録者数は131万人(26日0時時点/以下同)で、2位の『風間公親-教場0-』(124万人)との差は前週は5万人程度だったが、7万人ほどと差が開いている。ストーリーはすれ違い続きでもどかしいが、25日放送の第7話では終盤になってついにやってきた奈緒演じるみちと、田中みな実演じる楓の“対決”場面も反響を呼び、番組史上最速で日本と世界のTwitterトレンド1位を記録。終盤戦に差し掛かる中、TVerでは「前半ダイジェスト」も用意されており、抜かりない。今期トップの座はこのまま動かなさそうだ。

 橋本環奈×山本涼介『王様に捧ぐ薬指』も2位が固定位置のまま終わりそうだ。23日放送の第6話では世帯視聴率7.4%と、3話ぶりに7%台に回復したうえ、初回(7.5%)をのぞく自己最高をマークと好調。原作マンガとは設定から大幅に変えていることもあり、先が読めない展開になっているのも好調の理由と考えられ、オリコンによる「ドラマ満足度ランキング」では第4話で『教場0』(第6話)に並んで同率3位まで急浮上している。

 その木村拓哉主演のフジ月9『風間公親-教場0-』も引き続き3位に。第6話で遠野(北村匠海)が滅多刺しにされるという大きな展開があり、いよいよ風間公親(木村拓哉)の「エピソード0」が本格化。その影響か、ポイントも前週より微増しており、3位争いのライバルとなっていた福山雅治×大泉洋のTBS日曜劇場『ラストマンー全盲の捜査官ー』とのポイント差を広げている(前週は5ポイント差と僅差だったが、今週は17ポイント差に拡大)。『ラストマン』は前週に比べて微減しており、TVer再生数ランキング総合部門での推移を見ると、今週はトップ10滞在期間が1日減っているなどやや息切れ感が出てきている。『教場0』は7話まで放送され、後半戦に向けて盛り上がりを見せるなか、後発の『ラストマン』はやっと5話が放送されたところでこれからという違いも大きいかもしれない。

 そして今週はトップ5の顔ぶれに変化が。先週5位だった波瑠×高杉真宙のフジ水10『わたしのお嫁くん』が6位に後退し、代わって稲森いずみ主演の深夜ドラマ『夫婦が壊れるとき』が5位に浮上。『お嫁くん』がトップ5から脱落するのは、初登場12位となった4月8日~4月14日週以来で、このときは放送直後で数日しか集計できなかったためであり、実質初めてといえる。先週は前週比49ポイントダウンと気になる落ち込みぶりだったが、今週も2ポイントダウンとわずかであるものの下落。相思相愛が発覚したことで飽きられてきたのだろうか。

 一方、日本テレビがこの4月から新たにスタートさせた深夜枠「金曜ドラマDEEP」(金曜24:30~)の第一弾となる『夫婦が壊れるとき』は絶好調。第7話(19日放送)直後の22日の5月20日まででTVerでの累計再生数が1599万再生と1500万超えを達成し、深夜ドラマとしては異例の反響を見せている。TVerオリジナストーリーの投入も功を奏しているようだ。第8話ではいよいよ陽子(稲森いずみ)の夫への復讐が一線を超え、物語は大いに盛り上がっている。4位の『ラストマン』との差はまだあるが、『ラストマン』の落ち込み次第では4位への浮上の可能性も見えてきた。

 7位以下の順位はほぼ変わらず、高畑充希×田中圭の『unknown』がやや回復して、やや落ち込み始めた坂口健太郎『Dr.チョコレート』を再び逆転したことと、不振が際立っていた高橋海人×森本慎太郎『だが、情熱はある』がこれもまたポイントを少し戻し、トップ15に3週ぶりに舞い戻ってきたぐらいか。先週は13位~17位が6ポイント差しかない僅差の争いだったが、今週は15位の『だが、情熱はある』と16位の『弁護士ソドム』(100ポイント)の間でも10ポイント差あり、今の顔ぶれで固定しそうな気配も出てきている。

〈前回のランキングはこちら〉

新城優征(ライター)

ドラマ・映画好きの男性ライター。俳優インタビュー、Netflix配信の海外ドラマの取材経験などもあり。

しんじょうゆうせい

最終更新:2023/05/27 12:00
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