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「新しい地図」念願の地上波完全解禁へ? “ジャニーズ忖度”脱却傾向が加速か

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草彅剛、香取慎吾、稲垣吾郎

 元SMAPの香取慎吾が、約8年ぶりに日本テレビの番組で歌を披露することが決定した。同じ元SMAPの草彅剛や稲垣吾郎もテレビなどの大手メディアでの露出が増加傾向にあり、ついに彼ら「新しい地図」の念願だった“地上波完全解禁”となりそうな気配だ。

 8月18日深夜に放送される日本テレビ系音楽番組『バズリズム02』に香取がトークゲストとして初出演することが19日に発表された。「2曲のスペシャルライブも披露」「日テレでの歌唱は約8年ぶり」とされているほか、MCのバカリズムとのトークもあるようだ。香取は番組公式Twitterのツイートを引用しながら「やったよ! テレビで歌を歌わせてもらえるよ!! バズリズムだよ、嬉しいよー」と喜びを爆発させた。

 2016年末でのSMAP解散後、香取、草彅、稲垣は翌年にジャニーズ事務所を退所。元チーフマネージャーが設立した事務所・CULLENへ移籍し、活動を再開させたが、SMAP時代から続いていたレギュラー番組は次々と終了し、CM以外での地上波テレビでの露出はほぼ消滅した。2020年8月には3人のABEMAでの番組『7.2 新しい別の窓』の中で、ジャニーズ退所後の変化について中山秀征に問われ、「よくなかったことというか、(独立して)3年くらい経つんですけど、『本当にこんなにテレビに出られないんだな』って。ステイホームとかで家でいろいろ見るじゃないですか。改めて本当にテレビに出れないんだなって、最近ちょっと感じた」と、テレビから締め出された状況への本音をこぼしたこともあった。

 しかしその後、草彅は2021年度のNHK大河ドラマ『青天を衝け』で“もう一人の主人公”ともいえそうな徳川慶喜を演じて改めて俳優として存在感を放ち、今年1月期には『罠の戦争』(カンテレ制作・フジテレビ系列放送)で民放連ドラ主演を6年ぶりに務めた。10月から放送開始予定のNHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』では主人公を導く音楽の師匠を演じる。

 香取は2021年1月期の『アノニマス~警視庁”指殺人”対策室~』(テレビ東京系)で5年ぶりに民放連ドラで主演。同年末の特集ドラマ『倫敦ノ山本五十六』でも主演したが、これは17年ぶりのNHKドラマ出演だった。また、歌手として2020年4月に『SONGS』(NHK)で4年ぶりに地上波の音楽番組に出演し、2022年には『SONGS』に再登場したほか、『第11回明石家紅白!』で明石家さんまと7年ぶりに共演。さらに今年4月末には元SMAPの中居正広がMCを務める『まつもtoなかい』(フジテレビ系)のレギュラー化第一弾のゲストとして登場し、6年ぶりに中居と共演。民放地上波でのライブも7年ぶりに披露された。

 稲垣も2019年度後期の『スカーレット』の終盤に医師として登場し、約30年ぶりの朝ドラ出演を果たしたほか、2019年末から今年3月まで続いたNHK教養番組『不可避研究中』のMCを務めるなど活躍。今年4月には『人志松本の酒のツマミになる話』(フジテレビ系)に出演し、「台場フジテレビ(に来たの)って僕、6年ぶりぐらい。たぶん『SMAP×SMAP』の最後の生放送なんです。なんかみんな黒いスーツ着て謝っていた以来……」と話したことも大きな反響を呼んだ。

 Eテレで3人のレギュラー番組『ワルイコあつまれ』が放送中など、NHKでの活動が主軸なのは変わらずだが、日本テレビの年末特番『笑ってはいけない』シリーズでは2020年末に3人が登場し、翌年も稲垣が再登場。ここのところはフジテレビでの起用が目立ったが、今度はふたたび日本テレビが、深夜帯ではあるが手を挙げた格好だ。

 独立当初とは扱いが大きく変わったが、この変わりようにはテレビ各局の「ジャニーズ忖度」からの脱却が関係しているとみられる。公正取引委員会が2019年、香取らを出演させないようにテレビ局へ圧力をかけた疑いがあるとしてジャニーズ事務所に注意する事態となったが、彼らをめぐる状況は依然厳しい状態が続いたことは昨年2月の「文春オンライン」(文藝春秋社)の報道からも明らか。この報道では、2021年放送の『アノニマス』の主題歌を当初はユニバーサル ミュージック所属のアーティストが担当する予定だったが、ジャニーズから独立した香取の主演ドラマということでユニバーサル側が忖度。ジャニーズとの“お付き合い”を鑑みて、その話が流れたというものだった。実際の主題歌は香取自身が担当することになった。

 しかし現在、ジャニーズ事務所は創業者の故・ジャニー喜多川氏が起こした性加害問題によって厳しい目にさらされており、国連人権理事会が聞き取り調査に乗り出すことになるなど、この騒動は国際的な人権問題に発展しようとしている。発売中の「週刊文春」(文藝春秋)では、9月からパリ五輪の出場権をかけて開催されるバレーボールのワールドカップで、これまで同様にジャニーズグループがスペシャルサポーターを務める予定だったものの、ある大会参加国から強い抗議があり、断念したとの報道もあった。

 ジャニーズはこのような厳しい状況下で「テレビ局に圧力をかけている」と世間から疑われるわけにはいかず、テレビ局側にしても「ジャニーズに忖度している」と思われたくないという事情がある。こうした事象のめぐり合わせの結果として、「新しい地図」の“地上波解禁”が大きく前進したとみられているようだ。

 今年に入ってからは、元ジャニーズJr.で、ジャニーズ在籍時にユニットを組んだ7人全員で退所して独立し、7ORDERとして再スタートを切った阿部顕嵐(あべ・あらん)が地上波のゴールデン帯の番組に次々と出演するなどの動きもある。

 ジャニーズを退所した途端にテレビから締め出される今までの状況が異常だったともいえるが、性加害問題の追及をきっかけに業界にはびこっていた忖度文化も一掃され、健全化されることを期待したい。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2023/07/20 21:00
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