X JAPAN新曲、YOSHIKIに「Toshlの許可取ってる？」疑問飛び交うワケ

　5人組ロックバンド・X JAPANの約8年ぶりとなる新曲「Angel」が7月28日にリリースされた。ネット上では、ボーカルのToshlの歌声への賛辞が相次いでいるが、当のToshlはいまだ“無反応”を決め込んでいる。

　同楽曲のリリースについては、5月にリーダーのYOSHIKIが米ロサンゼルスで開いた記者会見で発表。その場で「Angel」を披露したが、ボーカルを務めたのはToshlではなく、なぜかフィリピン出身の女性シンガー・ビバリーであった。

　このことに加えて、YOSHIKIとToshlの“不仲説が”ささやかれて久しいことから、ファンの間では「音源で歌っているのは、Toshlではないかもしれない」と不安が広まることに。

　そんな中、7月1日に放送された大型音楽番組『THE MUSIC DAY』（日本テレビ系）で「Angel」が披露されたが、歌ったのはやはりToshlではなく、まさかのYOSHIKIであったため、ファンを驚かせた。

　こうした経緯から“Toshlの歌声”を絶望視するファンも見られたが、リリース日には、ようやく音源にToshlの歌声が収録されていることが判明。おそらく、まだバンドが活動していた2018年以前にレコーディングされた音源と思われる。

　また、ギターのSUGIZOは、リリース日にTwitter（現・X）で「本日、X JAPAN8年ぶりの新譜『ANGEL』がリリースされました！」「“国宝級の声”を是非感じてくださいー！」と告知。一方、ToshlやギターのPATAは自身のSNSがありながらも、いまだ「Angel」がリリースされたことについて触れていない（8月7日現在）。

　さらに、レーベル「Melodee」の公式YouTubeでは「Angel」の音源が公開されているが、概要欄にはYOSHIKIの情報がズラリと並ぶばかりで、なぜかほかのメンバーは名前すら書かれていないのも不思議だ。

　そのため、ファンからは「なんでほかのメンバーの名前すらないの？」「コメント欄に海外勢から『ボーカル誰？』って書かれてて、悲しくなった」といった声も見られる。加えて、YOSHIKIの公式SNSには「Toshlさん本人に、ちゃんと許可取ってリリースしたんですか？」といった疑問の声がいまだに寄せられており、多くのファンがモヤモヤを抱えているようだ。

　とはいえ、リリース後には、世界中のX JAPANファンから「Toshlさんの透き通るような歌声は唯一無二。彼以外のボーカルは考えられない」などと絶賛コメントが殺到。

　ただ、オリコンのデジタルシングル週間ランキングでは、初登場5位（9079回ダウンロード）と、世界的ロックバンドとしては少々微妙な結果であった。

　X JAPAN名義でありながら、半ばYOSHIKIのソロプロジェクトかのようにも見える「Angel」。YOSHIKIとToshlが雪解けを報告する日は、来るのだろうか……。

仲宗根由紀子（エンタメ系ライター）

芸能誌の編集を経て、現在は国内・国外ドラマレビューを中心に執筆するライター。人気俳優のインタビュー経験多数。

なかそねゆきこ