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綾瀬はるか「脱・ぎぼむす」決定もこれまでのイメージを払拭できるか

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綾瀬はるか(写真/Getty Imagesより)

 俳優の綾瀬はるかが主演し、2018年の連ドラでスタートしたTBS系『義母と娘のブルース(ぎぼむす)』シリーズが来年1月2日放送の正月SPドラマ『義母と娘のブルースFINAL 2024年謹賀新年スペシャル』で完結することが先ごろ、発表された。

 同作は桜沢鈴氏による同名4コママンガが原作で、18年7月期にTBS系で連ドラ化。綾瀬扮するバリバリのキャリアウーマン・亜希子が8歳の娘・みゆき(横溝菜帆、高校生からは上白石萌歌)がいる男性(竹野内豊)と結婚するも死別し、みゆきの母親になろうと奔走するヒューマンドラマ。

「ぎぼむす」の愛称で呼ばれるほどの社会現象になり、20年と22年の正月ドラマでも、その後の親子を心温まるエピソードが描かれたがついに完結することになった。

「長身でスタイル抜群の綾瀬だけに、パリっとスーツを着こなすキャリアウーマンの役が見事にハマり代表作になった。TBSとしては、連ドラの続編のオファーもしていたようだが、所属事務所のホリプロや綾瀬が、この役のイメージが定着することを良しとせず、続編のオファーにクビをタテに振らず。結果、作品からの卒業を決断することになった」(テレビ局関係者)

 ここ数年の綾瀬だが、元特殊工作員の主婦役を演じた主演作『奥さまは、取り扱い注意』は17年10月期の日本テレビ系ドラマが話題になりその後、映画化もされた。

 21年1月期のTBS系の主演ドラマ『天国と地獄~サイコな2人~』では、演技派俳優の高橋一生演じる容疑者と入れ替わってしまう刑事役を演じ話題になったが、以後はなかなか厳しい状況だという。

 ベストセラー小説を実写化した敏腕弁護士役を演じた昨年4月期のフジテレビ系月9ドラマ『元彼の遺言状』は全11話の平均世帯視聴率は9.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。

 いずれもメインキャストで出演した、昨年6月公開のトラウマを抱えたスイミングインストラクターを演じた映画『はい、泳げません』、8月に公開された大正末期を舞台にした敏腕スパイを演じた主演映画『リボルバー・リリー』は公開後、そこまで話題にはならなかった。

 そして1月に公開された、邦画にもかかわらず製作費20億円をかけた東映70周年記念作品で木村拓哉主演の『レジェンド&バタフライ』も興業的には厳しい数字だった。

「さまざまな役をこなした綾瀬だが、これまでのキャリアの中での当たり役は『ぎぼむす』以外では、男子バレーボール部の顧問役を演じた映画『おっぱいバレー』、そして干物女役を演じドラマ・映画がヒットした『ホタルノヒカリ』だが、いずれの作品も同じ役をやるには年齢が合わない。齢を重ねて役柄も変えるのが王道の戦略だが、所属事務所の意向なのか綾瀬のこだわりなのか、そこを読み違えてしまい、すっかり迷走している印象がある。これまでの〝殻〟を破るような役に挑戦しないと、このまま主役級の女優の座をキープするのは難しいだろう。次回作が綾瀬にとっての勝負になりそう」(映画業界関係者)

 俳優としての正念場を迎えた綾瀬、今後の活躍はいかに――。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2023/10/02 07:00
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