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釈由美子が壮絶死? 『ブラックファミリア』第3話でハチャメチャ展開が止まらない!

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読売テレビ『ブラックファミリア ~新堂家の復讐~』公式サイトより

『ブラックファミリア~新堂家の復讐』(読売テレビ)の第3話が10月19日に放送された。一葉(板谷由夏)が家政婦として早乙女家に潜入した第2話から話は進展し、梨里杏(星乃夢奈)の死の真相に一歩ずつ近づく一方、優磨(森崎ウィン)は梨里杏と同じ学校の同級生・早乙女家の葵(瀧七海)に接近する展開となった。

 葵はK-POPアイドル・ソジュンの大ファンだった。優磨は葵に近づくために韓国語を学び、話せるレベルに達する。一葉の夫である航輔(山中崇)のメイクによってソジュンに極めて似た優磨は、葵が使うマッチングアプリに登録。そもそもこのアプリは、一葉が葵に使うよう進言したものだった。韓流ルックスで攻略の糸口を探るあたり、令和のドラマであることを感じさせた。

 葵と優磨は無事マッチング……ややうまくいきすぎなきらいもあるが、それはドラマなのでということにしておこう。それだけ似ていたということだ。

 ここで舞台は切り替わる。第2話で変態教師ぶりを存分に見せつけた高瀬(カトウシンスケ)が動画投稿者・Mr.サルベージの配信で「梨里杏と男女の関係があった」と告白をしたのは、恐ろしい妻・奈美江(釈由美子)の命令からだった。奈美江は早乙女家の麗美(筒井真理子)と懇意にあり、パーティなどにも出席している。早乙女家と深く関わっている可能性が高い。そんな状況で一葉は、奈美江を追い込んで早乙女家のアキレス腱を握ろうと動き出した。

 一方、長女の沙奈(渡邉理佐)と先輩記者の芹沢(少路勇介)は、早乙女家の跡取り息子である倫太郎(塩野瑛久)に取材を申し込む。しかし、芹沢にスキャンダルを暴露されて議員辞職に至った経験のある倫太郎からすれば最悪の申し出だ。拒否されてしまうのは当然だろう。しかし沙奈がここで活躍する。沙奈は倫太郎を「スキャンダルをきっかけにして中傷を受けた被害者」と主張。ここで簡単に気が変わる倫太郎のリアリティは別として、沙奈に興味を持ち取材を承諾した。最初からそうだが、沙奈の機転がイチイチ利きすぎである。今後も要所で沙奈マジックが起こりそうである。

 そんな中、一葉は奈美江が「夫の盗撮仲間を顧客に、盗撮ツアーを開催して金儲けをしていた」ことを突き止める。「おいおい、なんじゃそら」と言いたくなる話だが、最近は盗撮関連の事件も多いので絶対にリアリティがないとも言い切れない。奈美江が新たに計画したツアーは「女子大のテニスサークルの練習風景を盗撮し、女子大生が宿泊するホテルを高台から見下ろす」というものだ。しかし、集めた盗撮マニアが撮影した先にいたのは、警察だった……。一葉ら新堂家が見事にハメたわけだ。

 どさくさに紛れて助けるフリをし、奈美江を拉致した新堂家。奈美江は盗撮ツアーに関して「これは人助けだ、放っておけばもっと悪いことをする。性欲の吐け口として盗撮する場を提供した」などと発言。前回の夫・高瀬の「毎日短いスカートの女の子だらけだからしょうがない」という理屈といい、「こんな夫婦いるか!?」となってしまった。

 その後も尋問は続き、奈美江がパパ活捏造動画を仕向けた理由を明かす。自身の事業が失敗し、その苦境を麗美に救ってもらったことで、サイドビジネスを手伝うことになるなど主従関係にあった。パパ活動画に協力したのは「事業失敗の借金をチャラにする」交換条件を持ち掛けられたからだったという。奈美江は隙を見て逃げ出すが……。

 Mr.サルベージの正体や倫太郎の本性、麗美に近づく航輔の衝撃的な仕掛けもあるが、それは動画をご覧いただきたい。

 ドラマとして確かに面白い部分が散りばめられている本作だが、「辻褄合ってるからいいでしょ?」という声が脚本から滲み出ており、リアリティがあるかと言えば難しい。釈由美子の壮絶な最期などいちいちショッキングではあるのだが、心に響くかと言えば別の話だ。

 暴露に次ぐ暴露という展開に、正直このペースで最終話までもつのだろうかと心配になる。第4話も出し惜しみなく一葉VS早乙女家の戦いは繰り広げられるだろう。木曜の夜に何となくハラハラする時間を楽しんでいる時点で、すでに『ブラックファミリア』が病みつきになっているのかもしれない。

■番組情報
木曜ドラマ『ブラックファミリア ~新堂家の復讐~』
読売テレビ・日本テレビ系毎週木曜11時59分~

出演:板谷由夏、山中崇、森崎ウィン、渡邉理佐、星乃夢奈、筒井真理子、塩野瑛久、平山祐介、瀧七海、小野武彦、少路勇介、長妻怜央(7ORDER)、しゅはまはるみ、カトウシンスケ、釈由美子 ほか

脚本:佐藤友治、城定秀夫、富安美尋
監督:城定秀夫、坂本栄隆、本田隆一
音楽:Yuria Miyazono、石毛駿平
チーフプロデューサー:岡本浩一
プロデューサー:福田浩之、馬場三輝(ケイファクトリー)
制作協力:ケイファクトリー
製作著作:読売テレビ

公式サイト:https://www.ytv.co.jp/blackfamilia/

東海林かな(ドラマライター)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

しょうじかな

最終更新:2023/10/26 12:00
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