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キティちゃんの「声変わり」で騒動…過去の全動画が非公開、ニュース削除で「異変」にファン混乱

『ハローキティ50周年アニバーサリーサイト』

 11月1日に生誕50周年を迎えたサンリオの看板キャラクター「ハローキティ」をめぐって騒動が起きている。50周年を機に突然“声変わり”し、過去のYouTube動画がすべて非公開になるなどの「異変」にファンが動揺しているのだ。

 ハローキティの声をめぐっては、長年関わってきた人気声優の林原めぐみが1日付のブログで「卒業」を発表。林原は1990年のサンリオピューロランド開園のころから30年以上にわたって携わり、ファンにとってもおなじみとなっていたが、ブログでは50周年を祝いつつ「おそばを離れる」という表現で卒業を発表した。当初はサンリオ側から「ほぼ決定事項として1枚の手紙」だけで知らされて戸惑ったというが、その後に担当者から今後のハローキティの展開を示すマーケティング資料などを見せてもらったことで納得したという。同時に、ハローキティの双子の妹「ハローミミィ」に関わっていた冨永みーな、ハローキティのボーイフレンド「ディアダニエル」に携わっていた、たかはしごうも卒業となったようだ。

 この時点でファンの衝撃は大きく、ネット上では「ずっと林原さんのイメージだったからショック」「キティちゃんの声変わったらなじめるか不安」「『できたてのポップコーンはいかが?』のポップコーン自販機も撤去されちゃうのかな」といった声が飛び交った。すでにサンリオピューロランドのショーや園内で流れるアナウンスなどは「新しいキティちゃんの声」になっているようで、複数のファンがその音声を収めた動画をSNS上で公開している。

 さらにファンの動揺を拡大させたのが、その後の「異変」だった。林原のブログを受けて、スポーツニッポンWEB版などの複数のメディアが「ハローキティから卒業」のニュースを掲載したのだが、ほどなくして配信先のポータルサイトなども含めて記事がすべて削除されてしまったのだ。

 異変はそれだけにとどまらず、チャンネル登録者数39万人を誇るハローキティの公式YouTubeチャンネルが過去の動画をすべて非公開に。現在は11月1日に投稿された7本ほどの動画しか見られない状態だ。また、サンリオピューロランドのYouTubeチャンネルでも「過去のキティちゃんの声」が入っているとみられる動画が軒並み非公開になったと指摘されている。

 現時点でサンリオからハローキティの声に関する公式発表はなく、林原のブログが「第一報」となっているのも不可解。ニュースが消えたのは「公式発表前だから」という理由なら分かるが、林原が自らブログで「卒業」を発表しているのだから、卒業は公の情報とみるのが自然だろう。また、林原が卒業発表のブログで今後のハローキティの展開に関連して「AI」に言及したことから、一部ファンの間では「AI音声に変えるのでは」といった憶測も広がっているようだ。

 本来ならファンは手放しで50周年を祝いたいところだが、現状では多くの人が「声変わり」に関連した一連の騒動で混乱している様子。みんなで安心してハローキティの50周年を祝福するためにも、公式による説明を期待したい。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2023/11/02 18:00
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