令和ロマンが『ラヴィット!』木曜レギュラー就任 「テレビは断る」宣言の直後に……
#令和ロマン #ラヴィット!
「日本でいちばん明るい朝番組」としておなじみの朝番組『ラヴィット!』(TBS系)のレギュラー陣に、4月から令和ロマンが加わることになった。令和ロマンは木曜の隔週レギュラーとして出演することになるという。
令和ロマンは、昨年の『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)で芸歴6年目ながら堂々の優勝。以降、メディアへの露出を増やしていたが、朝のレギュラー獲得は初めてとなる。
高比良くるまは「はわわわっ!?ら、ラヴィット!の、レギュラ~!?ぼくにできりゅのかな!?!?ふぇ~ん!ただ、レギュラーになったからには、おれがラヴィット!の『柱』になる!さらに、『ニューヨーク不動産』に対抗した『令和ロマン動産』で色んなゲストに買い物をさせたいです!」とコメント。松井ケムリも「新レギュラーとして加入と聞いたとき、遂にこの時が来たかと立ち上がってしまいました」「日本の朝を僕が支えます!そして、『ラヴィット!ロック』があった際は大車輪の活躍を見せます!」と、その意気込みを明かしている。
令和ロマンのくるまといえば、このところ「テレビは断っている」という発言がたびたび取り沙汰されている。
25日放送の『芸人打ち上げ酒』(北海道文化放送)では、「僕は断るんで、基本的には」「(相方のケムリには)いっぱい出てほしい気持ちはあるけど、結局それに耐性がある人って本当に日本のごくわずかの人間だと思う。芸人も含めて」といい、「俺働きたくないから芸人になっただけなんで。もっと上の世代ってモテたいとか、金欲しいみたいなのあったけど、俺らって惰性の結果」と、真意を語っている。
また、ギャラの面でも「単純に現代が、ライブとかの方がお金がもらえるから」と、テレビ出演への優先度が低いことを明かした。確かにコロナ禍以降、ライブの配信環境が飛躍的に向上したことにより、若手芸人にとってライブは重要な収入源になっている。くるまはそのライブと、登録者33万人を擁するYouTubeを中心に活動していく意向を示している。
また、17日に公開されたYouTube「NON STYLE石田明のよい~んチャンネル」にゲスト出演した際には、「テレビ自体は、自分たちより上の世代のものだと思ってるんです。それは、やっぱめっちゃテレビ好きで、テレビっ子で育ったんですけど、そこですでに完成もしてるし、テレビは。テレビが“オワコン”だとか、そういう軽々しい若者論を言いたいわけではなくて」「元々テレビに憧れがあった世代という正しい動機があるから挑むべきであって、やらされてて面白いんですけど、僕らの世代が、それを同じ文脈で食らいついたとしても、嘘になるわけですよね」と、自分たちの世代とテレビとの間の微妙な距離感についても語っている。
『M-1』獲得以前から、くるまのテレビに対するスタンスは変わっていない。一方でバラエティ界にとって『M-1』はスター輩出システムとして機能しており、その王者である令和ロマンを無視できない状況がある。ましてや令和ロマンは、今年も2連覇を目指して『M-1』への出場を表明している。
令和ロマンは『ラヴィット!』を選んだ。ほかを断っても『ラヴィット!』には出るという判断であり、業界をざわつかせるには十分なニュースである。
バラエティの現状と『M-1』チャンピオンの意識のミスマッチは、今後、テレビの世界を大きく変えていくものになるかもしれない。令和ロマンというコンビには、そんな未来を見せるだけの存在感が備わっている。
(文=新越谷ノリヲ)
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