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日刊サイゾー トップ > エンタメ > お笑い  > 爆問・太田「審査員をやらない理由」

爆笑問題・太田光、改めて「審査員をやらない理由」を語る「後進の育成に興味ない」

爆笑問題(写真/Getty Imagesより)

「一言だけいいですか? 太田さんのせいですよ!」

 2022年末の『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)で、5年ぶりに審査員に復帰した博多大吉は番組冒頭で叫んだ。

 この年の9月、フジテレビの大型特番『FNSラフ&ミュージック』で、ダウンタウン・松本人志が爆笑問題・太田光に問いかける場面があった。

「太田に聞きたいことあんねん。『M-1』の審査員とかやらへんの?」

 太田は間髪入れず、即答した。

「やらないですよ。審査員なんてできないですもん。どうせボケちゃうし。絶対我慢できないもん。1点とか入れちゃう」

 それは、当時『M-1』で審査員を務めていた松本から太田への公開オファーともいえる発言だった。この流れを受けての、大吉の『M-1』本番での発言だった。

 この年の『M-1』は、太田の薫陶を存分に受けてきたタイタン所属のウエストランドが優勝を果たしている。もし太田がいたら、どんな審査をしていたのだろう。思わず、そんな想像が膨らんでしまう。

 22日、YouTubeチャンネル「太田×石井のデララバ【公式】」に「太田光 審査員をやらない理由」という動画がアップされた。

 話題は、タイタンが運営する養成所「タイタンの学校」での方針について。共演の石井亮次アナウンサーに、太田はこう問われた。

「芸人がいちばんおもしろいんだと。芸人の考えを尊重せよって言ってたのって、太田さんでしたっけ?」

 それに対する太田の答えは、「それはだから、ネタ見せでここをこうしたほうがいい、ああしたほうがいいっていうのは、絶対言うなって。それは本人がいちばんわかってるから」というものだった。

「それが世に受け入れられるか受け入れられないかはタイミングだし、何がおもしろいかなんて、判断できる人はいないんですよ」

 それが、太田にとっての「審査員をやらない理由」だという。

 93年、『NHK新人演芸大賞』を漫才師として初めて受賞。現在でも2カ月に1本のペースで新ネタを下ろし続けており、年末年始の演芸特番では必ずトリを務める。若手からの支持も厚く、毎年『M-1』のシーズンになれば審査員・太田光への待望論が取りざたされる。それでも、太田は決して首を縦に振ろうとしない。

「だって俺がボケたいもん。俺のほうがウケたいんだよ」
「俺が審査員だったら、俺が優勝するから」
「お笑いの評価はしたくないんだよ。俺はやらない主義だから」

 ラジオ『爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ)でも時おり話題に上がるが、太田が審査員をやらないという意思は一貫している。

 それどころか、今年は2年目を迎えた『THE SECOND』(フジテレビ系)に爆笑問題が出場するのではないか、というウワサが業界内外を駆け巡ったことさえあった。

「後進の育成なんてものにまったく興味がゼロなんで。むしろ、潰れろと思ってる」

 同じ動画で太田が口にした言葉だ。その目は、まったくもって本気だった。爆笑問題が現役の漫才師として舞台に立ち続ける限り、太田が審査員席に座ることはなさそうだ。

新越谷ノリヲ(ライター)

東武伊勢崎線新越谷駅周辺をこよなく愛する中年ライター。お笑い、ドラマ、ボクシングなど。現在は23区内在住。

n.shinkoshigaya@gmail.com

最終更新:2024/06/23 13:00
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