トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > 連載・コラム > 週刊誌スクープ大賞  > 日中関係改善を願う“父親の手紙”に涙
週刊誌スクープ大賞

中国・深圳の10歳男児殺害事件、日中関係改善を願う“父親の手紙”に涙

2050年の世界

 現代が「2050年の世界」はどうなっているかを特集している。

 26年後など私には関係ないが、ずらっと並んでいる、「人口統計でわかったニッポンの形が変わる」「これから25年以内に第三次世界大戦は起きるのか?」「『超人工知能』と『核融合』――待つのは繁栄か、それとも破滅か」「新しく生まれる産業と市場 そして日経平均30万円の世界へ」「地球沸騰期に突入するとなにが起きるのか?」を見ていても、そうなんだろうなと思うだけで、強いて読みたいとは思わない。

 第三次世界大戦はもうすでに起きているし、地球温暖化はさらに進むだろう。株価が30万円? その時は猛烈なインフレで、30万円など今の3万円にしかならないと思う。

 一つピックアップするとすれば、私が全くわからない「『超人工知能』と『核融合』」かな。

 読んでみた。

 超人工知能というのは人工知能の高度なものだろう。現代は、遅くとも今後10数年の間にAGI(汎用人工知能)、ASI(人口超知能)が誕生するというのだ。

 この9月にOpenAIが新機能「o1(オーワン)」を発表したが、これは国際数学オリンピックの問題に8割正答し、科学の分野に限れば博士課程の研究者と同じ能力を持つという。

 この「o1(オーワン)」の凄いところは、自分の回答を評価し、訂正してさらに精度を上げる「自己修正」能力を持つということらしい。

 これって、がり勉なのかね?

 そうなれば、人間の科学者といういい方はおかしいが、大半は能力的に勝てなくなるという。そりゃそうだ。向こうは飯も食わなけりゃ遊びもしないで年がら年中、頭を磨いているのだから、勝てっこない。

 同社のCEOサム・アルトマンはこういっているという。

「数千日以内には超知能が誕生するかもしれない、ほぼ無限の知性と豊富なエネルギーが手に入る」

 数年以内には、一般的な頭脳労働者と同等か、それ以上の能力を備えたAIが、月額30万円ほどで利用できるようになるというのである。

 AIは、3Dプリンターで、高性能ロケットエンジンも作れるそうである。そのうち、学校の校庭からロケットを発射する時代が来るのかな?

 私は「核融合」というのがよくわからない。日本が中心を担う世界初の実験炉「ITER(国際熱核融合実験炉)」がフランス南部に建設中で、2027年に完成予定だという。

 現代によれば、核融合というのは「人工の太陽」を地上につくるようなものだという。

「核融合炉は年間で数百キログラムの水素とリチウムから、現在の大型火力や原発と同じ100万キロワットの電力を生み出すことができます」(慶応大学理工学部の岡野邦彦元教授)

 その上、放射性物質はほぼ出ず、事故も原理上起きないというのだ。

 そんなうまい話に飛びつかないやつはいない。

 アメリカは、AI開発と電力確保を国策化する「マンハッタン計画」を検討しているという。こうした技術を独占すれば、アメリカが再び世界の支配者になれるとでも考えているのだろう。

 当然、中国もロシアもEUも、同じような考えを持っているだろうから、この新技術を巡って紛争が起き、終いには第三次世界大戦が起こり、人類は滅亡するのだろう。

 どっちにしても私には関係のない話だが、孫たちがどうなるのか? 心配で眠れないな。

 さて、来年のNHK大河ドラマは、江戸時代のメディア王といわれる蔦屋重三郎の生涯を描くそうで、タイトルは『べらぼう~蔦屋栄華乃夢噺~』。

 主演は横浜流星(28)だというが、新潮は、若い人は知っているだろうが、大河の視聴者の多くは高齢者だからと、アイドルの起用に疑問を投げかける。

 抱かれたい男性のランキングの常連といわれても、高齢者には、「それがどうした」といわれかねない。

 なぜ、NHKは流星の起用に踏み切ったのだろう。大手事務所関係者によれば、

「近年、若者のテレビ離れを食い止めるために、NHKは若年層向けのキャスティングに力を入れています。しかし、超が付く売れっ子はなかなかスケジュールを押さえられません。大河の主演を引受けると、約1年にわたる撮影期間中、ほぼ他の仕事を入れられなくなるからです」

 それで、超がつかない横浜流星に白羽の矢が立ったというのである。

 蔦屋重三郎が出版人として大きくなったのは30代からだといわれる。没年は47歳だといわれているようだ。

 若すぎる流星には、ちょっぴり心配はあるが、役作りに熱心な俳優だから、これまでとは違った蔦屋重三郎像を演じてくれるのだろう。私は楽しみにしている。

 お次は加藤和彦たちのお話。元東芝音楽工業にいて、1970年代の音楽シーンを牽引してきて、音楽プロデューサーとして知られる新田和長が『アーティスト伝説』という本を新潮社から上梓したそうだ。

 その彼が新潮で当時の裏話を語っている。

 我々世代にはフォーククルセダーズの一員として知られているが、このグループは加藤の呼びかけで結成されたという。

 1967年に1年限定でプロデビューし、いきなり『帰って来たヨッパライ』がミリオンセラーになった。

 解散した後も、メンバーそれぞれが『あのすばらしい愛をもう一度』『戦争を知らない子供たち』『花嫁』などの名曲を世に出した。

 加藤はトノバンと呼ばれ、ミカをボーカルに据えて『サディスティック・ミカ・バンド』を結成する。

 74年にはイギリスから世界的な音楽プロデューサーを招いてレコーディングを行い、アルバムはアメリカとイギリスでも発売された。

 そして翌年、イギリス公演を成し遂げるが、ミカはイギリスにとどまり、件の音楽プロデューサーと暮らすことになってしまう。

 バンドは解散し、失意の加藤も姿をくらましてしまった。

 加藤は作詞家の安井かずみと暮らし始め、その後彼女と再婚する。

 新田にいわせると、「トノバンという天才のそばで、彼のために尽くし続けてきたミカは、どこかで疲弊し、擦り切れてしまったのかもしれません。自らの才能以上の注目を浴びてしまっているという重圧もあったでしょう。音楽のために本気で闘っていると、ときに自分の力ではどうにもマネジメントできないことが起こってしまうものです」。その後ミカは、音楽プロデューサーのもとからも離れ、1990年前後に日本へ帰って来たそうだ。
だが、加藤が自ら命を絶った2009年を境に、ミカとは連絡がつかなくなり、今でもどこにいるのかわからないという。

 一時代を築いたミュージシャンたちが、気付くと時代から取り残され、失意のうちに消えていく。

 今、時代の寵児たちも、明日はどうなるかしれない。重く悲しい話である。

 ところで、あの斎藤元彦兵庫県知事が、全会一致で可決された不信任に対して身の処し方を発表した。

「兵庫県議会による不信任決議が可決された斎藤元彦知事は26日、失職して出直し選挙に立候補すると表明した。選挙戦では『斎藤県政を続けるか、どうするかが争点だ』と説明。特定政党の支援は求めないという。再選すれば任期は新たに4年となる」(朝日新聞Digital9月27日 5時00分)

 文春によれば、決断するまでにNHK大阪やMBSの情報番組など、多くのテレビに出まくり、自説を滔々と述べていたそうである。

 少しでも露出を増やして、選挙を有利に進めようという魂胆だという。

 だが、選挙にはカネがかかるが、それも昨年、政治資金パーティを開き1600万円ほど“稼いでいた”そうである。

 たしかに知名度は抜群である。悪名は無名に勝る。有権者の中には「有名人好き」もいるだろうから、一概に、当選するはずはないといい切るわけにはいかないようだ。

 まだまだ斎藤劇場は続いていく。

 さて、石破茂総理が誕生した。石破は比較的女性天皇を支持していて、もしかすると愛子天皇誕生へという期待がわずかだがある。

 しかし、文春が報じているように、現実的には難しいのかもしれない。

 9月13日に95歳で死去した元最高裁判事の園部逸夫は、文春によれば、女性・女系天皇容認の報告書をまとめた「皇室典範に関する有識者会議」で座長代理を務め、その後も女性天皇容認論のけん引者となった人物だという。

 その園部が約5年前、文春の記者の取材に応じていた、こういっていたという。

 園部が座長代理を務めた有識者会議が発足したのは、2005年1月。当時の皇太子一家に男子が生まれず、将来の皇位継承が切実に危機に瀕していた頃だった。

 有識者会議は約1年間の議論を経て、皇位継承は男女問わず長子優先とすべきと結論づけた。

 2006年1月26日。小泉純一郎首相(当時)はこの報告書を受けて、「審議していただいた内容を3月までに必ず法案にして皇室典範を改正します」といったという。
しかし、そのわずか12日後、秋篠宮紀子さんの懐妊が明らかになって、法案提出は幻に終わった。

 しかも、園部は文春のインタビューで、愛子天皇実現には否定的であったという。

「女性天皇に伴侶ができた場合にどうするか。みんな眞子さまの状況を見て、『これは大変なことになる』と思っているでしょう」

 さらに続けて、

「本来なら、天皇陛下の直系のお子さまである愛子さまが天皇になられるのが望ましい。ですが愛子さまだって、どこの誰と結婚なさるかわからないわけです。そうなると、女性天皇容認の人ですら『男性天皇のほうが問題も少ない。まして、今は男子の後継者がいるのだから、なぜわざわざ女性天皇を選ぶ必要があるのか』となるでしょう」

 未だに、こうした考えが根強いのでは、国民がいくら愛子天皇を望んでも、実現は難しいのではないか。残念なことである。

1234
ページ上部へ戻る

配給映画