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ジャニーズはもう怖くない!? 巧みに”外堀”を埋める、エイベックスの戦略


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エイベックス・エンタテインメント

 数々の不祥事やアクシデントに見舞われながらも、今なお芸能界に君臨するジャニーズ事務所。よく知られるように、テレビをはじめとするメディア界では、同事務所にまつわる”タブー”が存在するといわれる。ジャニーズ所属のグループが出演する歌番組には、他の事務所に所属する男性アイドルグループが出演しにくい、等々である。競合グループの登場を警戒するジャニーズ事務所の意向を組み、メディアの多くは「複数人による男性グループ」に対して過剰ともいえる”自主規制”を行ってきたとされる。

 そんな中、大手レコード会社エイベックスからCDをリリースする二つの男性グループが、”ジャニーズ・タブー”をかいくぐって快進撃を続けている。東方神起とEXILEだ。東方神起は、ジャニーズ事務所とも交流のある韓国系有力事務所の所属ということもあり、いわば”外国人枠”で堂々と活動を展開。また、EXILEに関しては、男性グループという点では同じであるものの、肉体美にヒゲ面というワイルド路線が”ジャニーズ系とは別物”という判断につながり、各種音楽番組に出演中だ。

 これについては、かつてダンスユニットDA PUMPのメディア展開で苦労したエイベックスの”戦略”が効を奏した面もあるという。

「かつてDA PUMPは、歌番組への出演が制限されるなど、ジャニーズ・タブーで大変な目に遭いました。それを熟知しているエイベックスと各所属事務所は、あらかじめジャニーズとの競合を避ける形でグループのコンセプトを固め、デビューさせる方針を取っているのです」(レコード会社関係者)

 そして、ジャニーズ系アイドルとの違いを強調しつつも、ジャニーズ的方法論を巧みに取り入れているのが、上記2グループの特徴だという。なかでも、ジャニーズ事務所が培ってきたファン創出ノウハウはやはり強力。あの屈強な男集団EXILEでさえも、コンサート等ではジャニーズ風の演出を随所に取り入れているそうだ。

「ボーカルのTAKAHIROに代表されるように、何だかんだ言っても、EXILE人気を支えているのはイケメン需要ですからね。ファンクラブ運営やグッズ販売等ではそうした心理をうまく突いた展開を行っています。また、コンサート会場では、歌のほかにメンバーによる小芝居やトークを大幅に取り入れるなど、ジャニーズを連想させる演出が目立って増えている。このあたりには、エイベックスの松浦社長や、その子分的存在であるEXILEのリーダー HIRO氏のしたたかな戦略性を感じさせます」

 かねてより、並み居るコワモテ系事務所でさえも遠慮せざるを得ない、といわれてきたジャニーズ事務所。エイベックスの”からめ手”による露出戦略で、その外堀は次第に埋められつつあるのかもしれない。
(玉井光太郎)

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最終更新:2009/05/23 08:00
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