サイゾー公式メルマガ

おすすめ記事





最近の記事

PR





twitter
twitter

  • 記事にはできない激ヤバネタから編集部の様子まで。サイゾー絶賛つぶやき中!






トピックス

PR



サイゾーテレビ

PR



好評連載中
サイゾー×SOD 緊急連載『明日に向って勃て!』
「王者の実力」AmazonアダルトグッズでTENGAが年間総合1位を獲得!

「王者の実力」Amazonアダルトグッズ...


サイゾートーク
ゴールデンボンバー・樽美酒研二
「気持ち悪いって言われるのは大歓迎!」



月間サイゾー
表紙
[特集]
「2012年版経済【秘】白書」
2月号1月18日発売! !


日刊サイゾーについて
livedoor NEWS
ネタりか
mixi
アメーバニュース
エキサイトニュース

サイゾースタッフ

チーフエディター/佐藤彰純
エディター/北村千晶
デザイナー/cyzo design
Webデザイナー/石丸雅己
広告ディレクター/甲州一隆
ライター(五十音順)
竹辻倫子※/田幸和歌子※
長野辰次※/平松優子※
プロデューサー/川原崎晋裕
パブリッシャー/揖斐憲
※=外部スタッフ

PR

本

登校拒否、リスカ...... 死にたがりやの少女の成長記『いち、にの、さん。』



ichi.jpg
『いち、にの、さん。』(ポプラ社)

 現在、日本における年間の自殺者は3万人を超えている。1998年以降、11年連続で3万人超を記録し、08年の自殺者数は3万2,249人と報告されている。人口における自殺者の割合は世界第6位で、先進国の中では第1位である。

 ここにも、死のうとしていた女の子がいた。『いち、にの、さん。』は、20歳の新進作家、実谷蒼依(みたに・あおい)氏が、自身の体験を赤裸々に綴った私小説だ。実谷氏は、小学校中学年から学校を休みがちになり、登校拒否、自傷行為を繰り返す。学校になじめず、両親とはいさかいが絶えない。学校にも家庭にも居場所を見出せない彼女は、徐々に精神の均衡を失っていき、ついには......。ローティーンの女の子の心理描写を中心に描かれ、私小説というより自叙伝、日記に近い。

 「愛して」「認めて」――。"私"の言葉は未熟だが、真摯である。学校生活からドロップアウトした少女の心のひだを丁寧に綴っており、自傷の場面や入院生活、「いち、にの、さん」と空へ飛ぶ場面など、圧倒的な迫力がある。飾らない、等身大の16歳の叫びが痛ましい。だが、ただ痛ましいだけでなく、生活の息遣いや、友達との交友、立ち直っていく過程なども描かれた"死にたがりや"だった女の子の成長期となっている。

 彼女は言う。

「自らの手で、命を絶たないでほしい、死んでほしくない。自殺未遂を繰りかえし行った私がいうのは矛盾に思われてしまうかもしれない。だけど、こんな失敗を犯した私だからこそ、伝えなければならない。自殺はいけないだとか、正論を述べたいんじゃなくて。ただ、悲しい気持ちのまま命を終わらせてほしくないのです」(本文より)

 自殺を試みる人の気持ちは量りがたい。だが、共感ならずとも理解に近づくことはできる。自殺を考えたことがある人も、ない人にも、あらためて「生きる意味」を突きつけられる本だ。
(文=平野遼)

・実谷蒼依(みたに・あおい)
1990年5月25日生まれ。
好き/言葉・空・蒼・本
苦手/学校・シナモン
音楽/Cocco
性格/両極端
趣味/人間観察・空想
服装/主にワンピース
尊敬/夜回り先生
目標/書き続けること


いち、にの、さん。

しー、ごー、ろく。


amazon_associate_logo.jpg


【関連記事】
最下層で生きる子どもたちの生の声が鋭く心に突き刺さる『レンタルチャイルド』
16小節の旅 名ラッパー15人が語るリリックの書き方『ラップのことば』
日本各地で取り残された小屋たちが語りだす『こやたちのひとりごと』



【関連タグ】 



fbcomment
サイゾー質問箱で、この記事について聞いてみる
あなたの質問に100万人以上のユーザーが回答を寄せてくれます。
詳しくはこちらから。
キーワードを入力

※スペースで区切ることでAND検索になります。


2010.07.26 月  



注目のキーワード

PR