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テレビ辛口研究所

「キレ芸」→「イジラレ」で再ブレークのカンニング竹山を現場の放送作家が絶賛中

kanningutakeyamax.jpg『カンニング竹山単独ライブ
「放送禁止 Vol.3」』
(アニプレックス)

 「キレ芸」でおなじみのカンニング竹山隆範。それがいま、なぜか再び「オチ担当」「イジられ役」として、注目を集めている。

 顕著な例は『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)。近年、役者仕事を多くこなしていることから、「俳優」「役者」とイジられてきたが、「格付け」コーナーなどでは有吉弘行とザキヤマ(アンタッチャブル・山崎弘也)の間の席が定位置となり、ふたりから関係ない話題を振られ、オチにされ、イジり倒されるというのが定番のパターンとなっている。

 竹山不在の回ですら、有吉とザキヤマの間の席に座ったフットボールアワー・後藤輝基が「竹山席」と言われ、イジられていたほどだ。

 竹山を間に挟む有吉・ザキヤマの様子は、ほとんど子ども同士、あるいは動物のジャレ合いにも見えるけど……。実は以前、ラジオ番組『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN系)で、有吉がこんな話をしていたこともある。

「俺の楽屋がザキヤマさんと竹山さんと一緒だったの。もう、オジサン3人がね。ザキヤマさんと竹山さん、ずっと1時間くらいキャッキャキャッキャしてるの」

 竹山とザキヤマ、有吉といえば、かつて『虎の門』(テレビ朝日系)で活躍していた仲間のはず。有吉・ザキヤマという超売れっ子のふたりが、仲良しの竹山を盛り立てていこうとしているのだろうか。ある放送作家は言う。

「売れっ子といっても、タレント側が他のタレントを呼んだりということは基本的にできません。また、『虎ノ門』はもともとスタッフにお笑い愛があり、面白い人しか出さない番組でしたので、竹山さんの”キレキャラ”も、そもそも昔から面白かった。最近、アンガールズ田中卓志の”キモキャラ”が達人技的に面白くなったのと同じように、竹山さんのキャラも達人の域に達してきたということだと思います」

 思えば、バナナマンやバカリズム、U字工事など、『虎の門』出身で、後にテレビで大ブレークした芸人は多数いる。発掘度で考えるとすごい率だが……。

「『虎の門』スタッフは先見の明がありましたからね。ただ、深夜番組でしたし、もともと面白いことが好きな人が見る番組だったので、ブームというまではいかなかった。たとえば、大阪で売れてる芸人が東京で売れるまでは時間がかかるのと同じく、お笑いに詳しくない人がハマッて初めてブームになるもの。それが、バラエティーにおいてトーク全盛のいま、バラエティーに対応できる人として『虎の門』出演者たちが中心になってきているのは、ごく自然なことだと思います」

 さらに、お笑い通の関西のライターは言う。

「竹山さんといえば、老舗番組『探偵ナイトスクープ』(朝日放送)での探偵業の成果も大きいと思いますよ。最初は”関東のお笑いの人(よそ者)”と思う人が多かったように思いますが、今では番組内でも最も地道で丁寧な仕事をする探偵さんになっています」

 ロケ番組が少なくなっている今、ロケの経験値がタレントや芸人のトークスキルの差として出てしまうというのは、ときどき指摘されること。

 もともと持っていた力に、丁寧に地道に積み重ねたロケ経験値が加わり、かつての一過性の「キレ芸」ブームとは別の安定感あるキレ芸が完成されているのかも。

カンニング竹山単独ライブ「放送禁止 Vol.3」

ギトギトに脂乗ってます♪

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最終更新:2013/09/10 15:01
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