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「人手不足で……」“偽デザイナー”女を見抜けなかったTBS手抜きチェックの裏事情

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「以前からプロフィールをコロコロ変えてウソついてたことで有名だったのに、まさかTBSが騙されるなんて!」

 失笑しながら話したのは、ファッション誌の読者モデルSさん。TBSのバラエティ番組『有田とマツコと男と女』にウソの肩書きで出演した女性とは顔見知りだったからだ。

「彼女、すごいウソつきで有名だったんですよ。ジョニー・デップと付き合っているとか、嵐のメンバーに結婚を申し込まれたとか、会うたびにそんな妄想をペラペラしゃべっていました。ブログでも肩書きを慶応大学医学部の学生とか、大手芸能プロ所属のモデルだとか次々に変えていましたから、はたから見てもちょっと検索すればおかしいって分かったはず」(Sさん)

 女性は6月21日放送、出演者50人が年収を明かす企画で「ルイ・ヴィトンのデザイナー」として登場。フランスの本部にヘッドハンティングされ、15人ほどいるデザイナーのひとりとして年収は1,000万円と自ら話した。同番組への出演はこれが2度目で、昨年7月放送でも「イギリスの超有名ブランドのチーフデザイナー」として登場。販売員から成り上がった話や、将来は自分のブランドを立ち上げる夢などを明かしていたが、いずれもすべてウソだった。今回、ヴィトンの実名が出されたことで事実でないことが判明、TBSは確認不足で謝罪するハメになっている。これについて番組関係者は「ディレクターの人手不足による手抜きが原因」とガックリだ。

「出演者50人については複数の担当ディレクターが手分けしてインタビューし、話をまとめて台本に反映させるんですが、話の内容のウラ取りは義務付けられていたんです。でも、最近のバラエティは経費削減で人員が少なく、ひとりにかかる負担が増えていて、現場では5日徹夜しても追いつかなかったり、悲鳴が上がっていました。自然と確認作業に手抜きが出たんです」(同関係者)

 それでも、前出Sさんからすれば「女性の名前をネットで検索するだけでも分かったウソだったのに」となる。

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