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『アベンジャーズ』明日から先行上映! 往年の傑作リメイクも続々 この夏はアメコミ&SF映画が熱い!

tr2012.jpg『トータル・リコール』
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

 今年の夏はアメコミ映画とSF映画という2大ジャンルが熱い。海外で歴代興収記録を更新した超大作、名監督が手がける注目作、往年の傑作のリメイクが続々と封切られている。今週はそうした両ジャンルの最新話題作を紹介したい。

 アメコミヒーロー物では、アンドリュー・ガーフィールド主演でリブートした『アメイジング・スパイダーマン』、クリストファー・ノーラン監督によるバットマン3部作の完結編『ダークナイト ライジング』に続き、マーベル・コミックのヒーローが大集合する“真打ち”的なアクション超大作が、8月14日公開の『アベンジャーズ』だ。国際平和維持組織シールドが保管していた強大なパワーを秘める四次元キューブが、邪悪な神ロキの手に渡り、地球侵略へのカウントダウンが始まった。自ら発明したパワードスーツをまとい、アイアンマンとして戦う経営者トニー・スターク、第2次世界大戦中の極秘計画で超人兵士となり70年間の眠りから覚めたキャプテン・アメリカ、神々の国アスガルドから追放されたソー、怒りにより緑色の巨人ハルクに変身する科学者ブルース・バナー、女スパイのブラック・ウィドウ、弓の名手ホークアイは、人類の危機に立ち向かう特殊能力者たちのチーム「アベンジャーズ」として召集される。だが、心の傷に囚われた彼らはチーム内で反発し、パワーをぶつけ合っては周囲を危険にさらす始末。一度は捕らえられたものの機を見て脱出したロキは、地球外から強力な軍勢をマンハッタン上空に呼び寄せる。果たしてアベンジャーズは、力を合わせて地球を救うことができるのか……。

 各ヒーローの単体作品で主役を張ったロバート・ダウニー・Jr.、クリス・エヴァンス、クリス・ヘムズワースに加え、スカーレット・ヨハンソン、ジェレミー・レナー、マーク・ラファロ、サミュエル・L・ジャクソンといったスターたちが豪華に集結。ヒーロー側の充実ぶりに比べると悪玉のキャラ立ちが弱いのが難点だが、ヒーロー同士のバトルも適宜挿入して中盤を持たせつつ、ニューヨーク市街を破壊しまくる終盤の総力戦までしっかり楽しませてくれる。先に公開された米国では週末3日間オープニング記録で歴代1位、全世界では歴代最速10億ドル突破を記録するなど、興行面でも最強ぶりを発揮している本作。アメコミ映画ファンはもちろん、家族やカップルにもオススメしたい痛快な娯楽アクションだ。マーベルヒーロー映画のお約束、エンドロール後のおまけ映像もお見逃しなく。

 一方のSF映画で取り上げるのは、フィリップ・K・ディック原作で2度目の映画化となる『トータル・リコール』(8月10日公開)。科学戦争後の汚染で地球の大部分が居住不可能になった21世紀末、工場労働者のダグ(コリン・ファレル)はある日、人工記憶を売るリコール社を訪れる。希望した「諜報員の記憶」がダグに植えつけられようとしたその時、武装した警官隊が突入。体が勝手に反応して警官らを次々に倒し、自宅まで逃げ切ったダグに、今度は妻のローリー(ケイト・ベッキンセール)が豹変して襲いかかる。やがてダグは、現在の自分の記憶が偽物で、かつて支配層対レジスタンスの戦いの鍵を握る諜報員だったことを知らされる。

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