本多圭の「芸能界・今昔・裏・レポート」

“ママ友いじめ告白”逆襲された江角マキコに「ママタレ生命の危機」

esmimakiko0812s.jpg『クロワッサン』2010年 5/10号(マガジンハウス)

芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!

 江角マキコが自身のブログで“ママ友いじめ”を告白したことに対して、江角の長女が通う青山学院の父兄や学校関係者からの「モンスターペアレントだ」という逆襲告発が女性週刊誌に掲載された。

 今回の騒動を一般的な感覚で見ると、父兄側の告発内容のほうが分があるようで、好感度ダウン必至となった江角のママタレ生命が危ぶまれているが、江角の過去を知る筆者も、そもそも彼女がママ友のいじめに遭ったという話そのものが信じられなかった。

 江角は1998年にフジテレビのドラマ『ショムニ』でブレークしたが、女優として脚光を浴び始めた96年に写真家の桐島ローランドと“電撃結婚”。しかし、9カ月足らずでスピード離婚。江角は結婚した時と同様に離婚も「ひらめき」といって周囲から顰蹙を買ったが、真相は泥沼離婚だった。江角がお金に貪欲だったことで、ローランドの母親で作家の桐島洋子さんは、「結婚は金目当て」と2人の結婚に反対していた。

 というのも、桐島家は三菱財閥で重役を務めてきた血筋。しかし、当時、ローランドは仕事がほとんどなく、江角が思ったほど収入も財産もなかったことから、当てが外れた江角のイライラが募り、ローランドをボロクソに責めた。その結果、ローランドのみならず、桐島家との関係もこじれた上での離婚劇だったのだ。

 その後、江角は社会保険庁の「国民年金保険料納付キャンペーン」の広告イメージキャラクターを務めた。この広告に掲載された「将来、泣いてもいいわけ?」とか「誤解 国民年金がもらえなくなるかも、って言ったの、誰!?」といったコピーが“恫喝だ”と批判を浴びたが、その後、江角自身が17年間にわたって年金保険料を未払いだったことが明らかになって、江角はキャラクターを降板させられた。

 謝罪会見で、終始憮然としていた江角の顔はいまだに忘れられない。自分の不手際で多くの関係者に迷惑をかけておきながら、過ちを犯したという罪の意識が低いのは明らかで、江角という女優は、客観的に現実認識ができない、プライドが人一倍高い女だと思った。

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