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東京女子流“アーティスト宣言”が起こした波紋 岐路に立つグループの戦略を読む

【リアルサウンドより】

 東京女子流が、1月5日に放送したUstream番組『アーティスト東京女子流 宣言へ』にて、今後はアイドルフェスへ出演をしないことや、アーティストとして活動していく旨などを語った。

 同放送には、体調不良の中江友梨を除く全メンバーと、プロジェクトディレクターの佐竹義康氏が出演。2014年12月に行われた『CONCERT*05 ~カワイイ満載見納めPARTY~』『CONCERT*06 ~STEP UP TO THE NEXT STAGE~』でのMCや、メンバーのブログにて以前より言及していた内容について、改めて説明がなされた。

 今回の発表について、コラム【東京女子流の2014年は“ネクストステージ“への助走期間だった? グループの長期戦略を読む】でいち早くその可能性に言及したライターの香月孝史氏は、“アーティスト宣言”の意図について下記のように推察する。

「東京女子流は、活動開始からいままで“アイドル”を名乗ったことはなく、ダンス&ボーカルグループとして、アイドルシーンのなかで活動していくことに対してはウエルカムという形でした。一方で、アイドルシーンのスタンダードを極める方向は目指しておらず、長期的に芸能活動を継続していくスターを育て上げるためのプロジェクトだったため、アイドルシーンの中で活動し続けることに無理を感じて、アーティストとして純化していく方向に区切りを付けたということなのだと思います。アイドルシーン自体は雑多に色んなものを飲みこんでくれるシステムではあるのですが、ずっとその中で受容してもらうというよりは、目指したいジャンル側の目線から見てもらうために宣言したのではないでしょうか」

 同放送で発表された、作品の複数売りからの脱却や、アイドルフェスへの出場辞退、一部楽曲の“封印”についてはこう続ける。

「複数売りなどに関しては、アイドルシーンへの反抗や疑念というよりは、音楽シーン全体に対する問題提起であり『純粋に音楽を聞かせたいので売り上げに固執せず、上手く浸透する方法』を探していると取れます。『おんなじキモチ』や『頑張って いつだって 信じてる』など、今回“封印“することが発表された楽曲たちは、アイドルシーンにおいて人気の楽曲です。今後重点を置きたいパフォーマンスや楽曲の方向性がブレることで、受け手から言及されることを避けるため、しばらくは披露することを避けるという決断にみえます。表現の幅が広がり、来るべき時には違った形で再演ということもあるでしょう」

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