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NEWS、和風EDMでチャート1位に 楽曲の方向性から見える戦略とは?

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NEWSの加藤シゲアキ。

【リアルサウンドより】

2014年1月5日~2014年1月12日のCDシングル週間ランキング(2014年1月19日付)(ORICON STYLE)

 今週のオリコン週間シングルランキングは、NEWSの『KAGUYA』が14.0万枚で1位。2位には5人組ボーカル&ダンスグループDa-iCEの『もう一度だけ』が、3位にはポスト・ハードコアバンドFear, and loathing in Las Vegasの『Let me Hear』がランクイン。また、昨年末の「第56回 日本レコード大賞」で新人賞を受賞したシンガーソングライター大原櫻子の『瞳』も5位と健闘。女性アイドルグループの目立ったリリースがなかった週だが、バラエティある並びになっている。

 というわけで、今回はまずNEWSの『KAGUYA』について分析していこう。17枚目となるシングルは、タイトル通り、竹取物語の「かぐや姫」をモチーフにした一曲。かぐや姫に恋焦がれる男の側の思いを歌ったナンバーで、キャッチコピーは「壮大なラブソング」となっているが、曲調はいわゆる「和風EDM」。琴や鼓の音色を配し、サビのメロディにヨナ抜き音階を駆使して和のテイストを醸し出し、一方で曲の骨組みはトランスのマナーに沿ったものとなっている。

 半年前にリリースされた一作前のシングル『ONE -for the win-』では、表題曲が日テレ系サッカー番組『ブラジル2014』テーマソング、その前の『WORLD QUEST』が同じくサッカー番組『FIFAクラブワールドカップジャパン 2012』オフィシャルソングだったことを考えると、久々のノンタイアップでのリリース。ただ、同じくノンタイアップでリリースされた4人体制になって初のリリース『チャンカパーナ』が、「パーナさん」というファンの通称の元となるほどの代表曲となっていることをふまえても、グループにとって象徴的な曲となるべくリリースされたことは間違いないだろう。

 作曲を手がけているのはクリエイターチーム「ever.y」に所属する作曲家take4(タケシ)。カップリング「バタフライ」も、「ONE -for the win-」も彼のペンによるもので、NEWSの最近の楽曲の多くを手掛けているソングライターだ。さらに「チャンカパーナ」や「WORLD QUEST」は、彼が師事する「ever.y」代表のヒロイズムが作曲を手掛けており、4人編成になってからの楽曲の方向性はほぼ統一したブランディングのもとに作られていることが伺える。

 「KAGUYA」では写真家の蜷川実花が監督をつとめたMVも話題を呼び、この映像とメイキングが収録されたDVDが付属する初回盤がセールスを押し上げたということも特筆すべき点だろう。鮮やかな色合いのビジュアルと妖艶なメンバー4人の姿は、どちらかと言うと保守的な「歌謡曲+ダンス・ポップ」の曲調に対して大きなフックとなった。

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