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乃木坂46、11thシングルから読み取れる「懐古と再出発」とは? バラエティに富んだ収録曲を読み解く

【リアルサウンドより】

 乃木坂46が待望の1stアルバム発売後、新たな出発を高らかに告げるのがこの11thシングル『命は美しい』だ。生駒里奈、白石麻衣、生田絵梨花など主要メンバーはもちろん、アンダーライブを引っ張ってきた伊藤万理華と次世代エース候補・齋藤飛鳥がアンダーメンバーから昇格するかたちになったほか、研究生からは大型新人・相楽伊織を、そしてセンターには三度(みたび)西野七瀬を迎えている。この布陣でリリースされるシングルは私たちにどのような衝撃を与えてくれるのだろうか。

乃木坂流ダンスミュージックの完成形

 表題曲の「命は美しい」はズバリ“乃木坂流クラブミュージック”の一つの完成形といえる楽曲だ。乃木坂とクラブミュージックとの出会いは4thシングル「制服のマネキン」にさかのぼる。その後、「世界で一番 孤独なLover」、「ここにいる理由」「傾斜する」などバラエティに富んだアイドル×クラブミュージックの形を見せてくれている。また、5thシングル「君の名は希望」は四つ打ちにピアノの旋律をのせたミドルバラードで、10thシングル「何度目の青空か?」アルバムで選抜メンバーが歌う「僕がいる場所」も同じ特徴がみられる。

 クラブミュージックへの接近は4th以降徐々にあらわれていた傾向だが、その中でもこの四つ打ち+ピアノの旋律という組合わせは、フレンチポップ志向だった初期の楽曲からの変化を語る上で必要なキーワードとなっている。先にあげた人気曲「君の名は希望」や昨年の勝負曲「何度目の青空か?」がその代表である。

 さらにこのような四つ打ち+ピアノの旋律でミドルバラードよりもよりダンスチューンに寄せたのが10thアンダー曲「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」だった。切ない世界観でありながらも踊りは激しく、イントロから強いビートが胸を打つ。そしてこの曲の路線を継続しつつさらにダンスチューンに寄せたのがこの表題曲「命は美しい」だ。イントロは美しく切ないものでありながら、サビではビートに乗った跳ねるピアノのリフレインが印象的だ。ダンスもガールズルール以降振り付けを担当しているWARNERによるもので、髪を振り乱し、一心不乱に踊る彼女たちの姿は美しく力強い。表題曲でダンスチューンといえば、「君の名は希望」と共にトップクラスの人気をもつ4thシングル「制服のマネキン」があげられる。「制服のマネキン」がリリースされた際、当時の乃木坂のイメージとは大きく異なる楽曲として驚きとともに迎えられたわけだが、6枚のシングルを経て、乃木坂46らしいダンスチューンとして完成したのがこの「命は美しい」なのである。

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