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ITライター柳谷智宣の「賢いネットの歩き方」第67回

スマホで時間をチェックするのはアリ? ナシ? 

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 新生活が始まって1カ月。GWも終わり、五月病にかかっている新入社員も少なくないだろう。ネット上では、毎年恒例の“新入社員あるある”が話題になっているが、今回は「スマホで時間をチェックするのはOKか、NGか」というトピックスを取り上げたい。


 スマホはボタンを押せばロックを解除することなく時計が表示されるので、即時間を確認できる。時計以上に忘れることのない携帯アイテムなので、もちろん時間を確認するという目的は達成できる。ソニー生命保険の調査によると、新社会人の50.4%は「腕時計をしない(時間はケータイで確認)」ことを「アリ」と考えているという。

 社会人が腕時計を持たず、スマホでチェックするのはOKか、NGか――。結論から言うとケースバイケースだが、そのラインは明確に引くことができる。初めて会うクライアントやお客様の前で、時間を確認することがあるかどうかだ。打ち合わせ時間が決まっており、その後にもアポがある場合、時間を見て話の流れをコントロールする必要がある。その時にスマホでチェックしたらどうなるのか? その人が何かしらの営業を自分にかけているなら、基本的にアウト。商談はまとまらないと考えていい。こちらが弱い立場の場合、何も言うことはないが、「この人はちょっとダメな人だ」というジャッジになるだろう。

 理由としては、初めて会って会話しているのにスマホをいじられるのはびっくりする、というのに尽きる。そもそも時計チェックではなく、メールやLINEをチェックしているのかどうかもわからない。さらに、時計を露骨に見ること自体が相手に不快感を与えることも多い。そういう態度に出られると、「お時間大丈夫でしたでしょうか?」と返すしかない。営業をかけられている場合は、「そんなに忙しいなら帰れ!」と言いたくなる。腕時計なら、相手に知られずに時間をチェックできる。

 とはいえ、本質はもっと基本的なところにあると思う。スーツを着てビジネスをするなら、時計はセットだ。つまり、常識ということ。「ネクタイをしてもしなくても、私の能力には変わりません」と拒否するようなツワモノなら時計をしなくてもいいかもしれない。「10分遅刻したら10分残業するから、うるさいことを言うな」という常識破りな人にも通じないかもしれない。しかし、スーツを着てクライアントと会う仕事なら、時計はすべき。ビジネス向けのデザインでも、安いものは安い。こんなくだらないことで個性のアピールをする必要はないし、オヤジは頭が固くてうるさい、とぼやく必要もない。ネクタイを締めるように、常識に沿えばいいだけなのだ。
(文=柳谷智宣)

最終更新:2015/05/10 15:00
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