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なぜアイドルはグラビアに向かうのか? 地下アイドル・姫乃たまが考察

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姫乃たま

【リアルサウンドより】

 「なんかコンビニ雑誌の表紙が、知らないお姉ちゃんばっかりになってる」たしか2012年頃だったと思うのですが、そんな声を頻繁に聞くようになりました。すでにAKB48の人気は、アイドルファンの枠を飛び越えて一般層にも広がっていた感覚がありますが、人気上位メンバーしか知らないという人も多かったかもしれません。

 そういえば、あの頃、周囲のカメラマンや、芸能誌の編集者が「AKB48はアイドルなのに、そこそこ露出の高いグラビアもやるので撮影しやすい」と話しているのを、よく耳にしました。グラビアは、彼女たちの知名度を高める、ひとつのきっかけであったようです。その後、周知の通りAKB48グループの認知度は高まり続け、国民的アイドルグループと呼ばれるに至ります。

 しかし、彼女たちの人気の裏で、グラビアアイドルの仕事の場が奪われているという声も、ちらほらと上がり始めていました。2005年頃からグラビアアイドルとして活動していたという女性は、「ここ5.6年で、グラビアアイドルの格が下がってきている」と言います。原因は、歌って踊るアイドルの参入と、同人のデジタル写真集の流行であると分析していました。

 ここ5.6年といえば、ちょうどデジタル写真集の同人即売会が盛り上がりを見せてきた時期です。以前は、プロカメラマンとグラビアアイドルによる作品を、流通するのが一般的でした。現在では、カメラの品質向上と、修正ソフトの普及により、アマチュアのカメラマンとモデルによるデジタル写真集やDVDが、大量に即売会で手売りされるようになりました。

 実は「ここ5.6年」というのはキーワードで、10年選手の地下アイドルの多くが口を揃えて、「大量に地下アイドルが出てきて、根性ない子も増えた」とする時期なのです。

 何を隠そう、6年前に地下アイドルとして出てきて、3年ほど前からデジタル写真集を作って同人即売会で売っているのが、私です。たしかに、「ここ5.6年」は、私のようなアイドルを志したことのない人間が、うっかり地下アイドルになったり、なんとなくデジタル写真集を出せたりする時期でした。

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