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ボクシング“強すぎる”山中慎介と“亀田が逃げた”モレノ戦に意外な心配「試合が地味に……」

yamanakashinsuke078546.jpg山中慎介(本人Facebookより)

 強すぎて対戦相手が見つからないといわれる日本プロボクシング界のエース、WBC世界バンタム級王者・山中慎介(帝拳)に、大物との対戦がめぐってきた。同級3位で元WBA王者のアンセルモ・モレノ(パナマ)と9月22日、東京・大田区総合体育館で対戦する。

 モレノは35勝(12KO)3敗1分、2008年にWBA王座を獲得して6年以上も保持、12度防衛した記録を持つ。WBAバンタム級チャンピオンといえば、亀田興毅にもその肩書きがあったが、これは“ニセモノ”だという声が多い。

 というのも、モレノは7度目の防衛中だった10年、突如、WBAからスーパーチャンピオンなる肩書きに格上げされ、持っていたベルトが空位に。この王座決定戦に出て、タイトルを獲得したのが亀田だったからだ。亀田はチャンピオンのモレノと戦わずして世界3階級制覇の肩書きを手に入れた。

「これは経営難に陥るWBAが、チャンピオンを乱立させてタイトルマッチの承認料を荒稼ぎするためにやっている愚策」とボクシング関係者。

 一昨年、WBAはモレノと興毅に統一戦を行う指令を出したが、その途端に興毅は王座を返上して逃げてしまった。これはモレノがいかに強い選手なのかの証明でもある。

「モレノはその後、2位だったファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ)に王座を奪われてますが、これは6ラウンドで負傷による途中採点で終わったもの。モレノはアウトボクシングのテクニシャンで、前半でポイントを稼ぐタイプではないので、不運の陥落でしたね」(同)

 そんな強豪との対戦が決まった山中だが、このビッグマッチの記者会見は50名ほどの記者が集まっても、非常におとなしめ。質疑応答で飛んだ質問は、筆者を含め5つほど。記者がひとり「モレノのパンチそのものは、大した威力がないでしょう」と煽って、山中が「いや、タイミングをとるのがうまい。中間距離でボヤボヤしているとやられてしまう」と返答したが、それ以外は盛り上がりもないまま実質20分ほどで終了してしまった。後の写真撮影の方が長かったほどだ。

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