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朝ドラ絶好調の宮崎あおいが「私は戦争をしたくない、憲法を変えることに反対」…かつて語っていた戦争と憲法への思い

miyazakiaoi_151027.jpgNHK連続テレビ小説『あさが来た』公式サイト登場人物紹介ページより

【本と雑誌のニュースサイトリテラより】

 NHKの連続テレビ小説『あさが来た』が好調だ。前作『まれ』が酷評の嵐だったため「朝ドラの快進撃もここまでか」と憂う声も大きかったが、スタート時から着実に数字を上げ、先週の平均視聴率は『まれ』が達成できなかった22%台に登り詰めた。そんなドラマの好調を支えている要因のひとつが、ヒロイン・あさ(波瑠)の姉であるはつを演じる宮崎あおいの存在だ。

 人気を博した大河ドラマ『篤姫』での利発な役柄とは一転、姑の萬田久子にいびられる嫁を演じているが、「いびられるあおいが健気すぎる」「宮崎あおいちゃんの笑顔でさらに涙腺崩壊だよ!!」と、嫁いじめに堪え忍ぶ宮崎の姿から目が離せない視聴者が続出。今週はついに嫁ぎ先が倒産し夜逃げ、はつは貧民窟で極貧生活を強いられるという展開で、ほとんど宮崎が“ヒロイン”化してしまっている。

 また、宮崎への注目度は出版業界にも波及。じつは先週、『あさイチ』(NHK)のプレミアムトークに登場し、そこで宮崎はやなせたかしの詩「えらくなっちゃいけない」を紹介。すると、この詩が収録された詩集『あれはだれの歌 やなせたかし 詩とメルヘンの世界』(瑞雲舎)に注文が殺到、現在は増刷中だという。

〈名もないひとのその中で/名もないひとでくらしたい/みんなだれでもえらくない/えらくなっちゃいけない/みっともない〉──『アンパンマン』に象徴的なように、自身の戦争体験から平和を訴えてきたやなせらしい思想が滲み出る詩だが、じつは、いまから9年前にも、宮崎はある本を紹介し、このように発言していた。

「いま、憲法を改正する議論が起こっているけれど、私は戦争をしたくはないから、この憲法を変えることに反対」
「でも、そのために私には何ができるんだろう?って考えるようになったんです。まさか国会に乗り込んでいくわけにもいかないし(笑)、結局何もできないまま『嫌だ、嫌だ』と思っているだけなのかな?って。でも、この本を読んで、こういう本が存在することが嬉しくて。私がどうしたらいいのかわからなかったことが、きちんと書いてあったんです」(「ダ・ヴィンチ」2006年11月号インタビューより)

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