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“元アウトローのカリスマ”瓜田純士が新宿を歩けない……「パニック障害」と闘った日々

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 “元アウトローのカリスマ”こと瓜田純士(35)が今秋、人知れず「パニック障害」に苦しんでいた。外出しようとすると動悸が高まり、体も硬直してしまうパニック障害。ある日突然、なんの前触れもなく、この症状に襲われるようになったそうだ。以来、何週間も自宅に引きこもり、「このまま一生治らないんじゃないか」と悲嘆に暮れる日々を送ってきたが、最近になってようやく回復の兆しが見えてきたという。リハビリを兼ねて街へ出た瓜田に、話を聞いた。

* * *

 この秋、文庫版『遺書』(竹書房文庫)と、新著『國殺』(竹書房)を相次いで出版した瓜田。さぞかし絶好調な毎日を送っているのかと思いきや、不調のドン底でもがき苦しんでいた。

 「歩いてここまで遠出したのは、冗談抜きで3週間ぶりです」。自宅から300メートルほどしか離れていない新宿二丁目の街角に立ち、感慨深げにそう語る瓜田。「最寄りのコンビニに行くのも怖かった僕が、これだけの人混みの中にいても大丈夫ってことは、だいぶ回復した証拠。数週間前の僕は、一生外には出られないんじゃないかという絶望の真っ只中にいましたから」。

 パニック障害を克服しつつある瓜田が、“暗黒の日々”を振り返る。

――体調の異変を最初に感じたのは、いつでしょう?

瓜田 10月初旬ごろです。嫁と二人で家の近所を歩いているときに突然、新宿通りまで出るのが怖くなり、引き返したのが最初。その後も外出しようとする度に、動悸が高まるとともに冷や汗が溢れ出て、空間認識能力が狂うというか、空間に圧迫されるような感覚に陥り、体が硬直してしまう。足掻こうとしても、脳がストップをかけているのか、体が動かないんですよ。

――それがパニック障害であるということは、医師の診断でわかったんですか?

瓜田 パニック障害の経験者である嫁から、たぶんそうだと教わりました。自分でもインターネットなどで調べたところ、症状がことごとく一致したので、あぁそうなのかと。なんの前触れもなく、いきなり来たから最初は戸惑いましたし、ものすごく不安になりました。

――原因にお心当たりは?

瓜田 いま冷静に分析すると、おそらくそもそものスタートは、秋の花粉症がツラくて眠れない日々が4日ほど続いたことだと思います。鍼(はり)の先生から聞いたんですけど、睡眠不足が何日も続くと、脳内の神経伝達物質のバランスが崩れて、パニック障害になりやすいそうです。眠れないとストレスになりますし、肩や首が凝って、脳への血の巡りも悪くなりますから。

――心療内科には通ったんですか?

瓜田 いや、心療内科は治療が長引く予感がしたので避けました。これまでの数多くの通院経験から、「今回はきっと自律神経に関係のある症状。神経を刺激するものといえば鍼」と判断し、鍼に通い始めた成果もあって、こうして短期間で表に出て、酒を飲み、人と話せるまでに回復しました。「眠れないストレスがそうさせた」という答えが見えてきたら、予期不安に襲われても、この闇はいつか抜けるものだと思えて、乗り切れることができるようになった。原因がわからないうちは本当にツラかったです。外に出るなんて、裸で戦場に行くような恐怖でした。

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