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G1並みの売上も「強引日程」で調教どころじゃない!? 荒れに荒れる正月競馬「東西金杯」の裏にある真相

kinpai0104.jpg2015年中山金杯(JRA公式サイト)

 今年も5日からの「東西金杯」を皮切りに中央馬がスタート。中山金杯ではフルーキー(牡6歳)、京都金杯ではトーセンスターダム(牡5歳)がそれぞれ有力視されているが、果たして新年を飾る名物競走の結果はどうか。

 3連単が誕生して以来、金杯の配当が万馬券を大きく下回ったことはなく「よく荒れるレース」として、競馬ファンに“お年玉”を届けているこのレース。

 だが、なぜ「金杯は荒れる」といわれているのだろうか。

 古くから「一年の計は元旦にあり」といわれているのと同じく、競馬界では「一年の計は金杯にあり」という言葉がある。こんな“格言”も手伝ってか、金杯は年末の有馬記念の余韻冷めやらぬ競馬ファンが、1年の運気を占う重要なレースとなっているのだ。

「G1並みの売り上げが見込めることから、毎年金杯は主催者側のJRAにとっても極めて重要なレース。だからこそ正月気分で競馬ファンの財布の紐が緩んでいるうちに開催したいのが“本音”でしょう。ですから金杯は、毎年ほぼ1月4日か5日には必ず開催し、中には正月三が日に開催した年も。今年は火曜日の開催になりますね」(競馬記者)

 しかし、そんな「利益第一主義」といわんばかりの、強引とも思える日程で競馬を開催して支障は出ないのだろうか。

 昔聞いた話では「正月の調教師は、馬主へのあいさつ回りで、馬の世話どころじゃない」とか「マスコミ各紙の競馬番も年末年始は少人数制で、まともに仕事なんかできない」など、とにかく『正月競馬は荒れる』という噂を耳にしたことがあるが……。だが、それには前出の競馬記者とマスコミ関係者ともに口を揃えて反論する。

「確かに正月から馬主に挨拶回りをしている調教師もいるかもしれませんが、実際に競走馬の世話や調教をするのは調教助手や厩務員といった方々。今の厩舎は企業のように統制されていて、調教師という“社長”が不在でも現場が回らないといったことはありません」(競馬記者)

「今は正月出勤にも手当や代休が確立されているところも多く、スポーツ紙各社も休業なのは元旦くらいです。年末年始の変則開催だからって人手不足になることはまずありませんよ」(マスコミ関係者)

 ただ、1番人気の勝率が「通常のレースでは約30%」となっていることに対し、“金杯”をはじめとした「正月競馬のハンデ戦に限っては勝率10%程度」まで激減するという、おもしろいデータがある。事実、過去10年の京都金杯で、1番人気はわずか1勝しかしていない。

 だが、これにも競馬の“手抜き調教”を示す昔からの隠語「ヤリ・ヤラズ」などではなく、明確な理由があるようだ。

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