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【動物のセックス】想像以上に激しかった、マナティの交尾

 マナティといえば、アシカやオットセイなどよりもずんぐりむっくりした容姿を持ち、水の中でのんびりと暮らしている、というイメージが頭に浮かぶだろう。しかし、マナティたちは生殖行動においては、この重たそうな身体から想像できないくらい激しく情熱的なものであると海外ニュースサイトが伝えている。

■マナティはセックスパートナーをう●ちで探す?

 12月にサイエンス系ニュースサイトの「Live Science」に掲載された内容によると、最新の研究調査でマナティの生殖行動の一部が明らかになってきたという。

matingmanatees1.JPG画像は「Wikipedia」より

 まず、マナティは、単独行動を基本としている。子どもは、乳離れするまでは母とともに行動するが、そういった母子のペア以外で2頭以上のマナティが行動をともにすることはほとんどないのだ。また、マナティは、自分のなわばり的な藻場、いわゆるえさ場をもち、そこからあまり離れることはない。

 ゆえに、ひとつの場所に留まり単独行動をするマナティがどうやって生殖パートナーを見つけるのか、長い間疑問とされてきた。だが、フロリダ大学の研究チームの調査によれば、マナティは、「自分の排泄物のなかに生化学物質、いわゆるホルモンを混入することによって発情をアピールしている」ことがわかったのだ。

■マナティの雌が雄を誘う方法が判明

 研究チームのイスカンデ・ラーキン氏によれば、マナティは冬の間は一時的に生殖力が弱まるが、ほぼ一年を通して生殖に対しアクティブだという。

また、発情した雌は、自分の尿の中にある種の化学物質を混入し、その香りで雄をさそっていると判明した。

 さらにマナティには雄と雌が交尾のパートナーを探すランデブーポイントがあり、そのランデブーポイントで雌が排尿や排便、自分の肛門腺粘液を水底に横たわる朽木などにこすりつけることによって雄を誘っているのであろうと推測されている。

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