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豪華キャスト決定で、コケられなくなった有村架純主演朝ドラ『ひよっこ』

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 有村架純がヒロインを務める次々期NHK朝ドラ『ひよっこ』(2017年4月3日スタート)の<故郷編>に出演する主要キャストが明らかになった。主人公・谷田部みね子(有村)の父・実役は沢村一樹、母・美代子役は木村佳乃が演じるという豪華版だ。

 言うまでもなく、沢村は10月期の日本テレビ系連続ドラマ『レンタル救世主』で主演に起用されるなど、主役級の“大物俳優”。木村は、今年4月期の『僕のヤバイ妻』(フジテレビ系)では奇想天外なヒロイン役を演じ、現在放送中のNHK大河ドラマ『真田丸』では、主人公・真田信繁(堺雅人)の天然系の姉・松役を好演。再ブレークの兆しを見せている。大物2人が有村の脇を固めるということで、がぜん注目が集まる『ひよっこ』だが、裏を返せば絶対にコケられないドラマとなった。

 そのほかのキャストは、古谷一行、峯田和伸、佐久間由衣、泉澤祐希、羽田美智子、柴田理恵、遠山俊也、松尾諭ら。

 奥茨城の小さな農家に生まれ育った高校3年生のみね子は、卒業後は畑仕事を頑張るつもりだったが、東京に出稼ぎに行った父が行方不明になってしまい、集団就職で上京することを決意。トランジスタラジオを作る工場で働き始める。しかし、仕事にも慣れてきたころ、その会社が倒産し、父がかつて通っていた洋食屋で働くことになる。人情深い町の人たちに育まれながら、見知らぬ町だった東京にしっかりと根を張っていく姿を描いた作品だ。

 朝ドラは13年前期『あまちゃん』(主演/能年玲奈=現のん)以降、ヒットが続き、視聴率20%超え(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)が続いた。15年前期『まれ』(主演/土屋太鳳)こそ19.4%で大台を割ったが、同年後期『あさが来た』(主演/波瑠)は今世紀の朝ドラ史上最高となる23.5%をマーク。放送中の『とと姉ちゃん』(主演/高畑充希)は、第1週から25週連続で週平均視聴率を超える好調ぶりで、『あさが来た』の視聴率を上回る可能性も十分。実にいい流れができている。

 だが、10月3日放送開始の『べっぴんさん』(主演/芳根京子)は、キャストがやや地味で、こと視聴率の面では不安視されており、『まれ』の二の舞いになる可能性も……。それだけに、その後の『ひよっこ』は、NHKから“高視聴率”という至上命題が課されることになりそうだ。
(文=田中七男)

最終更新:2016/10/01 10:00
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