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“崖っぷち”アラサーグラドル・吉沢さりぃの「グラドルもつらいよ!」

フリーで活動するグラドル急増に、クライアントは困り顔? 契約書へのサイン必須の現場も…… 

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「吉沢さんって、なんの仕事してるんですか~?」

 ドキッ! これは、私が一番恐れている質問です。「グラドルしてます!」とハッキリ言えるほど売れてないし、ライターと名乗れるほど力もないため、だいたい答えられず、ごにょごにょしていると、酔った友人が「この子、グラドルなんですよ!」と明かすのが最近のパターンです。グラドルと言うと、決まって「どこの事務所なんですか?」と質問されますが、私は現在、フリーで活動しています。今回は<事務所に属さない、フリーランスで働くグラドル>についてお話しします。

 10年前、私がデビューした頃、グラドルはどこかしら事務所に所属し、マネジャーさんが付くのが一般的でした。ですが、最近はフリーのグラドルやアイドルが増えています。

 私自身は、フリーであることに、特にこだわりは持っていません。なぜフリーかというと、「またグラビアやりたいなぁ~」なんて思っていた頃、ちょうど声をかけてきてくれたマネジャーがフリーだったんです。彼は、事務所に属していない女の子たちに仕事を振っている人でした。当時私は、すでに29歳。大手はもちろん門前払いだろうし、中堅事務所に所属しても干される可能性が高いと考え、悩んでいた頃でした。そんなこともあり、“どこにも属さないで仕事ができる”のは、好都合だと思ったのです。

 まあ、そのマネジャーさんは私を上回るズボラさで、ギャラの未払いや伝達ミスが多く、ケンカ別れしてしまいました。それ以降は、知り合いや、一度行った現場の方や、Twitter経由でお仕事頂いたりして今に至ります。あとは、業務提携という形で、何か案件があれば連絡をくれる事務所がいくつかあります。この方法が良いか悪いかは人によりますが、私にしてみればノーストレスなので、自分に合っていると思います。

 フリーのグラドルのメリットは「仕事の取りこぼしがないこと」です。直接、私にオファーが来るので、できる/できないの判断が自分でできます。これが事務所所属だと、まず担当マネジャーに連絡が行き、別に推しの子がいると、仕事が回ってこないことも。また、飲みの席での話が、そのまま仕事につながることもあります。

 デメリットは、「後ろ盾がないので、トラブルがあった場合、自分に全責任がのしかかること」です。例えばDVDやグラビアの撮影で、打ち合わせより面積の小さい水着が渡されることがありますが、事務所所属だとマネジャーがうまく断ってくれます。ですが、フリーだと、自分で断らなきゃいけない。そうすると、「厄介な奴だな」とか「生意気な子」と思われがち。そういうときは“マネジャーさんがいたらなぁ”と思います。

 とまあ、そんな感じで私は約2年、フリーでのらりくらりと働いていますが、最近お仕事のオファーを頂く際にフリーだと伝えると、眉間にしわを寄せるクライアントさんが増えました。目の前で契約書にサインするよう要求されたこともあります。よくよく契約書を読んだら、「ヌードになります……」みたいなやつじゃないだろうなぁと思い、ペンが進まずにいたら、そのクライアントさんはこう言ったのです。

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