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『ゼーガペインADP』の公開は『スクライド』のおかげだった!? そして花澤香菜一時降壇のワケは……

1610_zega.jpg『ゼーガペイン ADP』公式サイトより。

 TVアニメ放送から10年――ついに劇場アニメ『ゼーガペイン ADP』(以下、『ADP』)が今月15日より公開となった。

『ゼーガペイン』とは2006年4月~9月にかけてテレビ東京などで夕方18時台に放送されていたオリジナルロボットアニメ。近未来の千葉県・舞浜市を舞台に、普通の高校生だったキョウが、突如現れた転校生・シズノに誘われ、世界を滅ぼそうとする敵・ガルズオルムとの戦いに巻き込まれていくというストーリーが展開された。爆売れこそしなかったものの、学園モノであると同時に、ハードなロボットものが同時に並び立ち、心に刺さるセリフや設定が視聴者の心を掴み、いまだファンから愛され続けている。『ADP』ではTVアニメ版を再編集に新規カットを加え、まったく別の物語を構築するという大胆な試みがされている意欲作にして新作だ。

 この初日舞台挨拶が舞浜の劇場で行われ浅沼晋太郎(ソゴル・キョウ役)、花澤香菜(カミナギ・リョーコ役)、川澄綾子(ミサキ・シズノ役)、下田正美監督が登壇。その場でさまざまな裏話が語られていたという。イベントに参加した20代男性がその模様を語る。

「下田監督がこの作品の話が来た経緯を語ってくれたんです。まずはサンライズからBlu-rayを出すため総集編を頼まれたそうなのですけど、下田監督は『そのままストレートに見せるのは嫌だった。それでスクライドの総集編(11年と12年の前後編の総集編『スクライド オルタレイション』)を作って成功しているから、この作品のアイデアをご提案したんです』と、『ADP』の制作のきっかけはスクライドだったそうなんです。とはいえ、このアイデアを語られた人は『何言ってんのこの人?』状態だったらしいですけど(笑)」

 そんな苦労があって『ADP』へこぎ着けたらしいが、作品には過去の映像でもちゃんと手が入っているらしい。

「新規カットがあるとはいえ、基本はTVアニメ版の絵を使わないといけなかったらしくて、下田監督が『怒っているシーンのシワを消したりとかはやっています』と工夫した部分を語られてました。さらに、下田監督が、『芝居が違うのにTVの絵というのは役者さんは苦労されたと思います。でも、10年間のみなさんのキャリアを信頼していたので、心配してませんでしたけどね(笑)』と、地味にキャスト陣へプレッシャーをかけてましたよ」(前出の20代男性)

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