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【messy】

2017年はモーニング娘。が来る? 更新し続けるモー娘。の強み

 今年20周年を迎えたモーニング娘。’17(以下、モー娘。)。AKBグループやももいろクローバーZ、BABY METALなど複数のアイドルグループが次々に売れ、アイドル戦国時代と呼ばれる様相を呈していた頃も踏みとどまり、新陳代謝を繰り返しながら20年にわたりグループを存続させてきた強さに、あらためて注目が集まっている。

 モー娘。は現在13名。リーダーの譜久村聖が20歳、サブリーダーの飯窪春菜が22歳で他は全員10代と、一般的に知名度のあるアイドルグループとしてはかなり若い。20代前半でグループを卒業、というスタンスを一貫してとり続けているのだ。

 AKB48では指原莉乃が24歳、柏木由紀が25歳、渡辺麻友が22歳で、ももいろクローバーZは20~23歳で構成。オリコン年間ランキング2016の音楽ソフト(シングル、アルバム、DVD、ブルーレイディスク)の売上を競うアーティストトータルセールス部門で、ついにAKB48を抜き、今一番人気のある女性アイドルグループといっても過言ではなくなった乃木坂46は白石麻衣が24歳、西野七瀬が22歳、生駒里奈が21歳で、選抜メンバーにはほぼ2期性が入れず、未だ1期生が独占している状況。

 しかしモー娘。では27歳までグループに在籍していた中澤裕子がこれまでの最年長記録だが、彼女は24歳で加入(グループ結成)したためこれは少し特例で、高橋愛・道重さゆみが25歳まで加入していたのが最長といってもいい。加護亜依は16歳で卒業、後藤真希、辻希美は17歳で、石川梨華が20歳、そして保田圭、安倍なつみ、矢口真里、吉澤ひとみ、藤本美貴が22歳で卒業と、今の人気アイドルグループと比べて彼女たちの卒業時期はかなり早かった。AKBグループは、たとえ恋愛関係のスキャンダルが露見しても、人気メンバーであれば卒業させない。だがモー娘。は特定の人気メンバーにグループとして依存せず、矢口や藤本は恋愛スキャンダルであっさり脱退。常に新陳代謝を繰り返している。良くも悪くも、いつも新鮮な顔ぶれで変化を続けているといえる。

 欅坂46のようなまだ若く勢いのあるアイドルグループを「グループごと」次々に送り出すのがAKBシステムとすれば、ハロプロも同様に新しいグループを生んではいるものの、現れたが、他のグループはピークを迎え下がってくる中で、常に新しくなり続けるモー娘。に再び注目が集まるはず。歌や踊りのパフォーマンスに関しては常々言われているが、小さい頃から徹底的にしごかれているだけあってAKB系のグループより遙かに上だ。

 マツコ・デラックスはモー娘。とAKBの違いについて、著書『デラックスじゃない』(双葉社)で次のように綴っている。マツコは昔からモー娘。ファンを公言しているが、魅力の1つにメンバーのキャラの濃さがあるようで、昔からのメンバーはもちろん、現メンバーの佐藤優樹や生田衣梨奈の濃さもなかなかのもの、と褒めている。マツコは歌詞にも注目し、AKBは「報われない男が自己投影するような歌詞」ばかりでそうでない属性の消費者には理解ができないそうだが、モー娘。の歌詞は「なぜかちょっと日本を背負っている感のある歌詞」で一般の人にも響くのではないかと評する。

 つまり新陳代謝を繰り返しながら成長を続けるモー娘。には、楽曲にもグループとしての存在感にも普遍性がある。昨年末、13期となる新メンバー・加賀楓と横山玲奈が加入し、さらなるパワー増強をしたモー娘。。今年の飛躍に期待したい。
(ボンゾ)

最終更新:2017/01/06 07:10
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