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【messy】

アイドルが続々と暴露する「枕営業」、改善の余地はないのか

芸能界で都市伝説のように扱われ、時にはギャグとしてバラエティ番組でも飛びかう「枕営業」という言葉。しかし確実に実在し、最近でも顔と実名を出して堂々とその事実を発言しているアイドルがたくさんいる。

 4月21日にAbemaTVで放送された『りゅうちぇる×ちゃんねる』で元SKE48の佐藤聖羅(24)が「枕営業に誘われたけどギリギリで断った」という過去を告白。肉体関係を持つことと引き換えに番組の出演などをちらつかされたわけではないが、年上の業界人男性からホテルと繋がっているバーに誘われて飲み、途中でおかしいと思って帰った経験がある、と話した。「無理強いをする人じゃなくて優しい人だったから(大丈夫だった)」と語るが、強引にホテルへ連れ込むパターンもあるということなのだろうか。彼女は「あるから気を付けないとなー」と、枕営業の存在を認めたうえで、自分は気をつけたい、とまとめた。
 元AKB48、元AV女優の中西里菜(28)はAVデビュー時のインタビューで、初体験がかなり年上の業界の人間で、「ある日急に関係を持った」ことを告白していた。詳しいいきさつは語っていないが、恋愛関係から性交渉へ発展したものではないようだ。元AKBの研究生で後にAV女優となった高松恵理(24)も、初体験は17歳の時に「彼氏ではないあまり知らない相手だった」と告白し、枕営業によるものだったと推測されている。

 現役グラドル・吉沢さりぃ(31)は著書『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』(彩図社)でグラビア界にはびこる枕営業の実態を明かしている。しかし吉沢の明かしたグラドルの枕営業は前述のAKB系のアイドルの枕営業と違うものもあるようだ。

 2016年11月の「東スポWeb」でのインタビューで、吉沢は「女性の方から『あなたのことが好き』とガチの恋愛をアピールしつつ、交際している感じにするんですね。それで関係を持ったプロデューサー、スポンサーたちから、ちゃっかり仕事でいいポジションをもらうんです」と、女性側が自らの肉体を武器にして営業をかけるスタイルを明かしている。一方でもちろん普通に向こうから誘われることもあるようで、吉沢は27~28歳のときに地上波の有名司会者の番組アシスタントになれるかもということで、高級ホテルで老紳士と会ったことがあるそうだ。しかし吉沢は自分は枕営業したことがないと否定している。

 吉沢は「本当にマジメにコツコツ仕事に励んでいるコも当然います」と言い、同じくグラドルの倉持由香(25)は枕営業を匂わすぶっちゃけ発言を多くのアイドルがしている現状を嘆き、バイトなどをして必死に生計を立てて頑張っている若手が、枕営業で楽に稼いでいると思われるのが「一番嫌なんです」とコメント。だが、枕営業で仕事を獲得することは、果たして「楽に稼いでいる」といえるのだろうか。心身をすり減らしてはいないか。

 元グラドルの漫画家・あさの☆ひかりの著書『何度か消されかけましたが、こりずに芸能界の裏側ぶっちゃけていいスか!?』(ぶんか社)には、40代の業界人男性(既婚・子持ち)から愛人契約の交渉をされて「なしっスよ」と断った話や、過去に持ちかけられた愛人契約の最高額が一夜200万だった話、同期のグラドルが事務所社長と体の関係にあったことなどが明るく描写されている。また、業界裏話に精通するプロインタビュアー・吉田豪氏との対談では、某芸能事務所Pでは「愛人コース」がある、業界人の集まるパーティーで違法薬物を飲み物に混ぜられていた話、引退した芸人Sの非道な振る舞いなどで盛り上がりを見せている。

 吉田豪氏が「何をしてでものし上がりたい子に手を出すなら全然いいけど、そうじゃない子にやってはいけないでしょ」と言うのは至極まっとうで、前述の吉沢さりぃが言うようなケースを取り締まることは難しいかもしれないが、「そうじゃない子」に対しても魅力的な仕事やポジションと引き換えに性交渉を迫るとしたら、それは強姦と同義である。AV業界の出演強要問題がクローズアップされているが、非エロ領域の芸能界における性行為強要問題もいずれメスを入れる必要があるのではないか。

(ボンゾ)

最終更新:2017/05/07 07:10
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