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【messy】

吉本芸人が集団強姦で解雇、セックスとレイプの違いを判別できない芸人たち

 5月25日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が、吉本芸人による集団強姦の全貌を報じている。芸人の名前は伏せられているが、被害者は会社員女性・A子さん。Tという27歳の芸人がその主犯格、TとM、そしてOという3人の吉本芸人が「恋愛相談に乗ってあげる」という名目で女性を飲み会に誘い、居酒屋からTの自宅に移動して「T様ゲーム」というハレンチなゲームを実施。女性の乳首を舐めたり、フェラチオを強要しスマートフォンで動画を撮影した。A子さんは必死に抵抗し「帰りたい」と訴えたが、芸人らは「口で射精させるまで帰さない」と強制したという。

 後日、女性のもとにTから何事もなかったかのように「今暇?」とのメールが届く。動画を削除してもらうために女性がTの自宅近くの居酒屋へ出向いたところ、別の芸人2人と合流。なぜかA子さんのバッグをTが手に持っており、逃げることができず再びTの自宅に連れ込まれたA子さんは、拒否したにもかかわらずまたも「T様ゲーム」に参加させられ、三人の男たちに輪姦された。

 女性はこの件を吉本興業と警察に連絡し、現在取り調べが進行中。事件にかかわった芸人たちも吉本を解雇、または謹慎処分となったよう。しかし恐ろしいのは、芸人たちの罪悪感のなさだ。彼らは女性に挿入しながら動画を撮影し、「カメラに向かってガッツポーズやピースまでして」おり、さらにWは「三人分気持ちよかったから、いいでしょ?」と言い残して帰って行ったという。Tは女性を輪姦した1人は、警察の取り調べの3日後にライブに出演。さらに主犯格のTは「あれは合意だった」と芸人仲間に話しているそうだ。「一緒に飲んだのだからヤってもいい」と言わんばかりのこの態度は到底許せるものではない。彼らは一連の行為を<合意のセックス>と認識しているのだろうが、どう考えても一方的な性行為であり、暴力でしかないはずである。レイプはセックスではなく犯罪だ。

 芸人は基本的にモテる。「カキタレ」(セックスフレンドのようなファン女性)が複数人いて当たり前、という文化がそこに存在し、ファンの女性も進んでカキタレに立候補する。しかしすべての一般女性がカキタレ志願者なわけでは当然ないという常識的なことを、芸人たちは忘れているのではないか。カキタレ文化に慣れ、合意かそうでないかの判断がつかなくなり、「一緒に飲んだんだから女側もヤるつもりでしょ」と誤解して犯罪行為に及んでしまうことがあるのかもしれない。

 それだけではない。昨年は東大や慶應大、千葉大学の医学生など「エリート」と呼ばれる学生たちによる集団暴行事件が相次いだが、東大の事件では女性の胸に高温のカップ麺を落としたり、背中を強くたたくなど女性をモノのように扱う様が報道された。Tに対しても、被害者女性は「女性を奢ってもらうための道具としか考えていない」と語っている。女性をモノ、ツールとして見なし、ひとりの人間として見られなくなっているのではないか。「モノ」だから、合意も何も関係ない、と考えているふしがないだろうか。

 今回告発対象となった芸人たちは無名の男たちだが、テレビで人気者として振る舞い高い知名度を誇る芸人たちも、果たして例外と言えるかはわからない。2010年放送の『人志松本のすべらない話』(フジテレビ系)で千原ジュニアが披露した「木村祐一が凍った鶏肉を投げた話」は、集団強姦事件を連想させるものだった。その“すべらない話”はこうだ。千原・木村・ある女性の3人で食事をし、夜も更けて木村の自宅へ行った。木村のマンションへ着き、木村と女性だけが個室に入った。しかしゴソゴソと物音が聞こえたと思ったら「ばーっと女性が出てきて、『私はそんなつもりで来たんじゃない』と」言い、ハイヒールを履いて帰ろうとしている。千原は「これはキム兄キレてるぞ」と思った。すると木村は無表情・無言で冷凍庫から「カッチカチの鶏肉」を取り出し、床を滑らすように女性めがけて投げた。「玄関を鶏肉がココココココココーンって」「女の子焦ってもうてハイヒールがなっかなか入んないんですよ」と笑う千原。女性は無事に退散できたが、木村はマンションの共用廊下まで女性を追いかけてまた鶏肉を投げつけ、なかなかエレベーターが到着せず非常階段で外に出ようとする女性に再び鶏肉を投げつけ、凍った鶏肉が階段を「カカカーンって」落ちていったという。女性の心境を想像してみれば、どれだけの恐怖だったか。

 木村と女性が2人きりで、深夜に自宅訪問したわけではない。千原も一緒にいた。常識的に考えれば、女性側は「2人きりではないのだから、彼は性行為をするつもりではないだろう」と思うのではないだろうか。しかし木村は女性と性行為をしようとしており、千原も「それが普通」と考えていた。千原は「夜中も1時2時ですよ、そんなつもりじゃない言われたって、いやいやそれ以外何があるんですか、お互い大人でしょ」と発言している。大人だからこそ自制すべきでは? さらに千原に関して言えば、これを<悪いことだ>と認識していた可能性もある。何度も「10年以上前のことですから、時効です」と繰り返していたのだ。にもかかわらずテレビで笑えるネタとして明かしたのは、<女性に凍った鶏肉を投げつけたことは悪い>かもしれないと認識しているが、無理やり性行為をしようとしたことについては<悪い>と思っていない、つまりこれをレイプ未遂だとはちっとも思っていないということだろう。

(ボンゾ)

最終更新:2017/05/26 07:10
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