中年女性のセックス願望を笑うテレビに違和感! 石田えりのムラムラ体験談は“アウト”なのか?
6月15日放送の『アウト×デラックス』(フジテレビ系)に女優の石田えり(56)が出演。自身の性的欲求を語ったのだが、それを笑われてしまう場面があった。
「RIZAP」でのトレーニングによってウエストがマイナス14.5cm、体重は4.9kg減と少ないが、その分体脂肪率が23.9%から17.8%になってたくましい筋肉がつくなど、美ボディを手に入れた石田。最近の恋愛事情について問われると、結婚に関しては「もういいです」「羨ましい幸せは諦めました」と考えを述べた。
しかし再婚はともかくとして“あっち”に関しては「最高のあっちを期待しています」と発言し、最高の体験は肉体がどうこうではなく、愛があることによってできると主張。彼女自身も最高の体験を経験したことがないようで、それを目標にすることで「生活が変わる」と真剣に熱く語った。
それでもムラムラし過ぎて「公園にでも行ってみようか」と考えていた若い頃とは変わったそう。今はかっこいい男性が現れてムラムラしたときは、想像力を働かせてその人との行為を冷静に考え、「こんなもんか」「まあいいや」と納得してしまうとのこと。
この石田の性欲求話には終始スタジオで笑いが起こって“変わっている”という目で見られていた。そもそも番組自体「世の中に存在するアウトな人間」を呼ぶというコンセプトなので、石田の性欲はアウトと見なされているのだろう。
だが40、50代の女性がセックスをする・したいと思うことはなにもおかしなことではない。2013年にコンドームを製造販売するメーカー「相模ゴム工業株式会社」が日本人のセックスについてWEB上で14,100名にアンケートをとったところ、「セックスレスだと思う」と回答した40代女性の37.5%、50代女性の24.9%が「もっとセックスをしたい」と回答している。
また「セックスをしたくない」と思う理由について「性欲が無い」と答えた女性の割合は、20代が一番多く、60代が一番低いという結果が出ている。しかし高齢女性は「年齢的にもういい」と決め込んで、セックスをしたくないと思っているとのことだった。
高齢男性のセックス、たとえば明石家さんま(61)がお盛んであっても誰も驚きはしないし「アウト」ではないだろう。一方で今回の『アウト×デラックス』の他にも、大久保佳代子(46)やいとうあさこ(47)など中年女性(かついわゆる“美魔女”でもない層)が性的欲求を示すと笑いものにされるケースはテレビで多々見受けられる。こうして高齢の女性が性欲を持つことが恥ずかしいこと、という価値観が植えつけられるのはおかしくないだろうか。
矛盾するようだが週刊誌では「死ぬまでセックス」という高齢男性向けのセックス特集が人気を博し、「同世代の妻とのセックス」を真剣に考える企画もあった。セックスは男女どちらにとっても、若い一時期(生殖可能な時期)だけに許される特別な行為ではなく、人生を通じて楽しめる行為である。若者や美男美女だけのものではない。
(ボンゾ)
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