男性のフェラテクがうますぎて女性のフェラで感じなくなった
以前「ノンケだけど、タチやっています」のインタビュー記事に登場した、ウリ専のいちごうです。ウリ専という、男性が男性に性的な接客をする業界に入ったノンケ(女性を好きな男性)にとって、男性同士のセックスがどのようなものなのか、書いていこうと思います。
ウリ専ってそもそも何?
ざっくり言うと、同性愛の男性に男性が性的なサービスをするお店や、そこで働く男性のことです。詳しくは、インタビュー記事の「ノンケだけどタチやっています」にありますが、端的に言うと“男性を好きな男性のための性風俗”って感じですね。
私がウリ専に入ったきっかけは、上京してからお金がなく、日払いでお金がもらえるアルバイトを探したことからでした。最初は女性を接客する出張ホストだと思い、軽い気持ちで応募してみたら、なんと男性相手の仕事だった、というわけです。
具体的にはどんなことをしているのかと言うと、インタビューでも話したように、風俗嬢のような性行為はもちろんのこと、レンタル彼氏のようにデートをしたり、一緒にお酒を飲みに行ったりなどもします。あとはマッサージとか。
基本的には、キスやフェラや手コキ、リップなどのオーラルセックスになりますが、男の子の同意があれば、アナルセックスも可能です。アナルセックスができるか、タチとウケのどちらができるのかは、お店のプロフィールに載っているので、アナルプレイをしたいお客様は、まずそこを確認してからご指名されますね。ちなみに私はタチ(挿入する側)をしています。
お仕事での性行為は気持ちいのか
性行為=気持ちいいものという認識が一般的ですが、それがお仕事になるとやっぱり変わってきます。では、仕事での性行為は気持ちいいのかどうかと言うと……
気持ちよくない(断言)。
なんて表現すればいいのでしょうかね。セックスワーカー特有の感覚だと思うんですけど、感覚として3種類あるんです。
1.気持ちよくない。
2.たぶん気持ちいいのであろうテクニックを感じるが、快感として全く認識できない。
3.まあ気持ちよさはあるけど、逆にそれを大きなストレスとして感じる。
もしかしたら私だけの感覚かもしれませんが……。ともかく、下手だと痛いのでストレスですし、上手いとそれはそれで「仕事なのに……」とストレスを感じます。痛くない程度に下手なのが一番いいですね。きっと、セックスで気持ちいいと感じるかどうかっていうのは、男であっても精神的なものが大きいんでしょうね。
さて、男性同士の性風俗でのプレイは、フェラが中心になります。あくまで私の経験になりますが、「フェラされたいけど、自分もフェラしたい」という方が多いです。まあ、攻めたり攻められたりで、互いにフェラをすることになるのですが……。
その光景って、カッコよく表現すればウロボロスで。古代の象徴の一つで、ウロボロスってありますよね。自分のしっぽを咥えて、わっかになっている蛇のモチーフです。
男女でいうところの、69の体勢になると、互いのちんこを口に咥えることになります。上下でするのは、ちんこが喉の奥に入ったりと難しいので、横に寝てすることになります。クンニと違って、顔を股の間に挟む必要がないので、横向きでもまあやりやすいのです。上から見たら、ウロボロスだよなあ……と、どうでもいいことを考えながらやっています(集中しろ)。
さあ、皆さん考えたこともないであろう問題です。男性のフェラと女性のフェラ。どちらが上手いでしょうか!?
正解は、男性の圧勝です。
悲しい事実ですが……一般の女性よりも。そして、風俗店で働いている女性よりも、男性のお客様の多くの方が、上手にフェラされます。気持ちとしては、女性にされた方が嬉しいのですが、テクニックとしては男性の方が上ですね。理由としては、2つ考えられます。
まず、男性の方が物理的に向いている。口が大きい方が、動きに余裕ができますし、ちんこを奥まで咥えることができます。あと、男性の方が筋力や肺活量があるので、吸引力なんかが強いってこともあると思います。それと当然のことながら、男性は自分にちんこがあるので、どうされたら気持ちいいのかわかっています。なんなら、今まで自分がされて気持ちよかったことを全てやってしまえば良いのです。相手を変えるたびに増えるフェラのレパートリー。すごーい……。
最近は、男性のフェラに快感を覚えないのに、そっちの方が刺激が強いために、女性のフェラでも感じないという状態に陥っています。
仕事として割り切っている
さてこれらを踏まえて、ノンケだけど仕事として男性とセックスをすることをどう感じているのか。
私の場合は「こんなものかなー」って感じです。とてもあっさりしていますが、本当にそんな感じなのです。
確かに、長期間働いていると大事な何かが削れていく気がしますし、休みを取らずに出勤を続けていると、どことなく荒む感覚もあります。しかし、仕事として割り切り、その上で「源氏名」という仮面を纏うことで、かなり感覚が麻痺する気がします。きっと、体を売っている時間は「自分」ではなく、その源氏名の「彼」という、どこか一歩引いた感覚に馴染んでくるのだと思います。むしろ積極的にハイレベルな接客を模索するくらいの勢いですね。
お金のために、見ず知らずの男性と性行為をする、というお仕事に耐えられずにやめていく子も多いですが、続けられる人は、しれっと続けています。こればっかりは、個人差が大きいのかなーと思っています。
それでは。
ちょっと今からちんこしゃぶってくる。
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