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PVが2年で5倍! 東洋経済オンライン編集長の手腕とは?

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 ビジネスマンが愛読する「東洋経済オンライン」は、経済ニュースを中心に、政治、キャリア、福祉などさまざまなジャンルの硬派な記事が並んでいるニュースサイトだ。そんな東洋経済オンラインは、2年前に山田俊浩編集長の就任以来、なんとそれまでの5倍以上となる1億7,000万PV/月へと異例の成長を遂げている! 芸能やエンタメといったジャンルの記事がPVを稼ぐ中、いったい、東洋経済オンラインはどのような作戦で右肩上がりの成長を達成したのだろうか? そして、敏腕編集長が考えるインターネットの未来とは?

──14年夏に山田さんが編集長に就任して以降、それまで3,000万PV/月程度だったサイトが、1億7,000万PVを数えるまでに成長していますね。いったい、どのような施策によってこの成長を実現しているのでしょうか?

山田 まず、僕が編集長になって取り組んだこととしては、記事に必ず写真を入れること、文字の色付や飾り付けなどはせずレイアウトを統一して「東洋経済オンライン」であることをユーザーにわかりやすくしました。そして、なるべくニュースに近いものを記事として掲載するようにしています。ニュース性の少ないインタビューやブログ的な記事を減らし、ニュースに対する分析を中心に据えています。

──「読み物」から「ニュースを見るのに役立つ記事」へと比重を強めていったんですね。

山田 また、1日に配信する記事の本数も、それまでは5~10本だったものを25~30本程度に増やしています。6時、10時、15時の3回にわたって配信し、時間帯によって「朝はニュースの分析」「昼はキャリア・教育系」と色を変えているんです。記事の配信数としては、この程度が一日に読める限界数でしょうね。

──つまり、成長の秘密は魔法のような作戦ではなく、地道にコツコツと伸ばしていった結果ということでしょうか?

山田 成功要因の8割はコンテンツを磨いていったことですね。ただ、それだけでなく、スマホからの流入という時代的な追い風も受けています。スマホゲームの伸長が落ち着き、ニュースサイトやニュースアプリを利用する人が増え、伸びている媒体は多いんです。業界全体の伸びと見比べてみれば、東洋経済オンラインも伸びているのではなく「横ばい」なのかもしれません。

──ネットメディアでは、芸能ニュースが好まれる傾向にありますが、東洋経済オンラインでは芸能ニュースのような柔らかい記事はほとんどなく、硬派なニュースばかりが並んでいますね。

山田 なんでもかんでも配信するのではなく、知識を得ながら自分を磨くビジネスパーソンをメインのターゲットとしながら、配信する記事を考えています。ただ、切り口によって芸能人の話題を取り上げることもある。ベッキーさんの不倫が話題になったときには、東洋経済オンラインでは関連記事を配信していなかったので、他の媒体にユーザーを取られ、アクセス数がガクンと落ち込みました。そこで、なんとか切り口を探し「LINEのリスク」(http://toyokeizai.net/articles/-/100730)というテーマの記事を取り扱ったらヒットしたんです。

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