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芸能界関係者に聞いてみた “沢尻エリカ様問題”の是非

20071221_erika.jpg業界関係者にとっての沢尻エリカは意外な評価

 07年下半期、日本の芸能界で最も強いバッシングにさらされたのは、沢尻エリカだろう。以前より、「雑誌記者への対応がすこぶる悪い」「撮影現場では女王様気取り」「芸能人仲間同士で、『沢尻会』を結成している」など悪評がささやかれていた彼女。自らが主演する映画『クローズド・ノート』のプロモーションで、今年8~9月はメディアに露出しまくり、そして9月29日、同作の舞台挨拶における「別に……」発言で、一斉に沢尻バッシングが始まった。

あのキャラは、仕方ない?

 この件に関して沢尻は、「諸悪の根源は私」などと公式ホームページで謝罪、10月4日放送の『スーパーモーニング』(テレビ朝日)でも、涙を流して謝罪した。その後も、「(恋人である)高城剛と結婚、引退か!?」「海外へ高飛びしたのでは?」などとさまざまな憶測が飛び交うなど、相変わらずマスコミの注目を一身に浴びる。彼女をめぐるマスコミの騒ぎぶりからは、もはや大女優の風格さえ感じられるが、では、業界関係者の目には、現在の彼女は、そして彼女の所属する業界大手の芸能事務所・スターダストプロモーションをはじめとする関係者たちの動きは、どのように映っているのだろうか?

 まず、あの異常なまでの露出に関しては、「音楽や舞台のプロモーションでは、『その作品のイメージに合う媒体に露出する』というのが重要なんですが、映画業界の場合、『なんでもいいからとにかくメディアに出まくる』ことをよしとする傾向がある。ですから、スターダストの力なのか配給の東宝の力なのかわかりませんが、結果として異常なまでにメディアに露出したこと自体は、関係者にとってはOKだったのでは?」(映画配給会社社員)

 と、肯定的にとらえる向きが多かった。しかし、やはり露出時のあの態度はないのでは? と思えてしまうがこれについては、

「スターダストは、大手のおごりもなく、社員教育もタレント教育もすごくしっかりしている。それがなぜ、沢尻の暴走をあそこまで許してしまったのか、少し不思議ですね」(テレビ局社員)

「生意気発言をそのまま雑誌に掲載させたりして、明らかに事務所も、あの“性悪キャラ”に乗っかってましたよね。それがあのバッシングを招いてしまったんだから、うまく手綱を引けなかった事務所が悪い、ということに尽きると思いますよ」(週刊誌記者)

 と、沢尻本人よりも事務所を責める向きが圧倒的。

「“性悪キャラ”を演出するのであれば、逆に内部のスタッフに対する礼儀は守らないと。そうすれば、『性格悪そうだけど、案外いいヤツ』なんて噂が勝手に立って、何かの際にも周りが守ってくれる。若い頃のダウンタウンとか今の岩佐真悠子とか、『性格悪そうだけど、会うといい人』というタレントは、業界内にも自然とファンが広がっていきますから。沢尻も、少なくともスタッフに対してだけでもきちんとした対応をしていれば、バッシングのきっかけとなった『アッコにおまかせ!』(TBS)での和田アキ子による大批判などは、なかったように思うのですが」(中堅芸能プロマネージャー)

 つまり、業界関係者までをも敵に回してしまったことが、災いしたということか。それでは、「涙の独占謝罪インタビュー」に関してはどうなのか?

「イメージが悪くなってCMのクライアントが降りるなんてことになれば、損害賠償ものの話。ですから、あのような形で無理やり幕引きを図ろうとしたんでしょう。でも個人的には、謝罪はしないでほしかった(笑)。あのキャラゆえに、あそこまで売れたんだし」(前出・週刊誌記者)

 と、「性悪キャラなりの“筋”を通してほしかった」という意見がある一方で、「ビジネスにおいてのタレントの“親”は事務所なわけで、事務所サイドも謝罪コメントくらい出すべきだったと思います。あれでは結果として、すべてを沢尻のせいにして終わったわけですからね」(大手芸能プロマネージャー)

 と、沢尻をかばう意見も。ただし、話を聞いた関係者全員の意見が一致する場面もあった。それは、彼女の“才能”である。

「今回の騒動でかすんでしまっているけど、沢尻の演技の才能は、21歳にしては圧倒的だと思います。『パッチギ!』『間宮兄弟』、そして、駄作だったとは思うけど今回の『クローズド・ノート』でも、沢尻の演技は光っていたと思う」(前出・映画配給会社社員)

「あのくらいわがままな役者なんて、いくらでもいますよ。ミュージシャンなんか、もっと扱いづらい。でもそれって、役者として生き残っていくためには絶対に必要な才能。いい役者は得てして、わがままですから。だから、沢尻の性格が悪くても、それこそ『別に~』だと思う。その性格の悪さを武器にして、もっといい女優になって、5年後10年後に映画やCMでビッグヒットを飛ばしてくれれば、事務所的には全然OKなのでは?」(レコード会社社員)

「週刊文春」11月8日号の「女が嫌いな女ランキング」で、細木数子を抑え、見事1位に輝いたエリカ様。世間の人があなたのことを嫌いでも、業界関係者はみんな応援しています。そして、サイゾーだって沢尻さんのことが大好きです! だから、近々サイゾーの表紙を飾ってくださいね!!
(「サイゾー」1月号より)

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最終更新:2008/06/27 21:55
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